海外学校関係者の方
日本人学校・補習授業校の共通事項
全世界の日本人学校では約1.5万人、補習授業校では約2万人の児童生徒が学んでいます。
所在する地域の事情や在籍人数など学校の状況は多種多様ですが、日本人学校と補習授業校で多くみられる共通事柄や特色は次のとおりです。
【運営】
所在する地域の事情や在籍人数など学校の状況は多種多様ですが、日本人学校と補習授業校で多くみられる共通事柄や特色は次のとおりです。
【運営】
- 日本人会等、現地の在留邦人団体により運営委員会や理事会が設置され、入学金や授業料の徴収、日本政府からの支援も受けながら運営を行っています。
- 【在外公館との連携】
学校が所在する地域を管轄する在外公館(大使館や領事館等)とも密接にかかわっています。運営委員として学校の運営に携わり、万が一安全が脅かされるような可能性が生じた際は連携を強化して対応します。 - 【編入学】
編入学の許可は各学校が判断します。日本語能力を問う試験や面接を課す学校もあります。 - 【年間スケジュール】
所在国の学校制度によらず、基本的には日本と同様の4月〜3月の間で、2学期制または3学期制で構成されています。
行事についても、日本人学校では入学式・卒業式(修了式)や授業参観、運動会、合唱発表会、修学旅行など、日本の学校と同様に行われています。ただし、補習授業校については時間的制約もあり、宿泊学習など実施されないものも多いです。 - 【教科書】
日本の検定教科書を使用します。基本的には日本国内で採択率が一番高い出版社のものが採用されます。
出版社一覧表 - 【教材・教具】
ワーク・ドリル・テスト類は日本から調達します。
教具類は現地で販売されているものの品質と、日本からの手配費用等を鑑みて調達方法を決定しているところが多いです。 - 【通学】
学校の徒歩圏内に住居がある人は限られています。
現地の公共交通機関を利用して通学する人は少数で、日本人学校はスクールバス、補習授業校は保護者が車で送迎するケースが多いです。 - 【特色ある教育】
学校の運営に日系企業が深くかかわっていることから、校外学習における企業訪問やキャリア教育における社員の講師派遣など盛んに行われています。 - 【グローバル人材育成拠点】
文部科学省は日本人学校や補習授業校等をグローバル人材育成拠点と位置づけ「在外教育施設の高度グローバル人材育成拠点事業」を実施し、JOESがこれを受託しました。
日本人学校
- 【概要】
文部科学大臣から日本国内の小・中学校または高等学校と同等の教育課程を有する旨の認定を受けた全日制の学校です。
小中学部の一貫校が基本ですが、規模の大きなところでは小学部と中学部が別になっている学校もあります。
上海には世界に1校だけの高等部があり、設置者の判断で幼稚部を併設することもできます。
一部の学校では国際学級を設けて外国人の子どもを受け入れていたり、グローバルクラスを設けて日本人学校ならではのバイリンガル教育を行っていたりします。
- 【授業・課外活動等】
教育課程は原則として学習指導要領に基づいています。
加えて、海外にあることを生かして、現地校やインターナショナルスクールとの交流、ネイティブスピーカーによる小学校低学年からの外国語教育といった活動が盛んに行われていることが大きな特徴です。
おおむね授業は1日5〜7時間の週5日制。
スクールバスの時間に合わせて下校しなければならないことから、放課後の活動に制約があり、部活動には多くの時間を取れない学校が多いです。
- 【教員】
文部科学省が派遣する文科省派遣教師が多くを占めます。
文科省派遣教師と同様の業務を行う、現地採用教員とよばれる各学校が雇用する常勤教員が多数いる学校もあります。JOESが採用の支援をしている学校採用教員は、この現地採用教員に含まれます。
補習授業校
- 【概要】
現地校やインターナショナルスクールになど通学している子どもに対し、土曜日、日曜日や放課後等を利用して国語、算数など一部の教科について授業を行います。外務大臣が指定。
小中学部の一貫校を基本に、幼稚部や高等部が設置されている学校もあります。
授業時数や授業科目が日本人学校に準じている「準全日制補習授業校」という学校も4校あります。 - 【教員】
現地採用教員や保護者のボランティア等が多くを占めます。文科省派遣教師は、一部の大規模校や準全日制補習授業校に管理職等で派遣されているのみです。 - 【授業・課外活動等】
限られた授業時間数で1年間分のカリキュラムを行うため、宿題が多い傾向が見られます。
七夕集会、カルタ会といった日本文化に関連するイベントを行う学校もあります。
お問い合わせはこちらから
在外校支援チーム 学校採用教員雇用支援担当
TEL:(海外から)+81-3-4330-1348 (国内から)03-4330-1348
FAX:(海外から)+81-3-4330-1355 (国内から)03-4330-1355