海外学校関係者の方

日本人学校等学校採用教員 現役学校採用教員レポート

Sさん

大連日本人学校 
2022年度赴任

前職は広州日本人幼稚園2年、川崎市立中学校特別支援学級の臨任2年

応募のきっかけ

以前、広州の日本人幼稚園で働いていたことがあり、隣接する日本人学校の様子が気になっていました。また、各地方から来られた方や、経験豊富な先生方と仕事をすることで自身のスキルアップに繋がると感じ、在外施設で挑戦してみたいと思いました。また、今後の将来を担うバイリンガルな子どもたちと学校生活を送ることや、自分自身が海外に身を置いて仕事をすることで、グローバル社会で生き抜く子どもを育てる教育者としての資質を高められると思い応募しました。

学校の様子

現在勤務する大連日本人学校は、90名前後の小規模校です(2023年2月現在)。小中一貫校で、各学年1クラスで編成されています。児童生徒は学校が大好きで、朝から元気に登校してきます。冬の大連は -15°前後まで気温が下がりますが、休み時間は校庭でボールや遊具で遊ぶなど、子どもたちから元気をもらい共に寒い冬を乗り越えます。国外に在りながらも、日本の四季を感じさせる学級掲示物や各行事は、まるで日本の学校にいるようです。授業の内容も日本の公立学校とほとんど変わりません。

現地での生活

海外生活は、日本の当たり前が通用しない場合がほとんどです。私は、性格的に刺激的な毎日を好むため、毎日がとても新鮮で、また、勉強になります。現地の状況をよく理解して楽観的に生活し、不便なこともプラスに捉えて過ごすことを心がけています。しかし、健康管理には細心の注意を払っています。市場やスーパーには変わった調理の仕方や、日本では食べたことのない食べ物がたくさん並んでいます。生野菜や揚げ物、水をいただくときは十分注意しています。海外で生活する上で、心身共に健康であることは最も大切だと感じます。

これから応募を考えているかたに一言

私もそうでしたが、日本人学校で働くことは、少し高いハードルに感じると思います。仕事も生活も大変なことは勿論ありますが、必ず自分を成長させてくれる場所です。また、海外生活や、海外でできた友達は自分の一生の財産となり、新たな夢も見つかるはずです。キャリアアップの一歩として、ぜひ挑戦してみてください。

大連は近代的な港湾都市です。海が近く、海水浴場やBBQ場などもあり夏は避暑地として賑わっています。

海に囲まれた街、海鮮料理が有名で美味しいです。

一押しの北京ダック屋。北京に限らず中国全土の街中で売られています。

自身の授業の様子です(小3保健指導)。

一日のスケジュール

06:00  起床・朝食           

学校は体力勝負。朝ご飯をきちんと摂るため、朝は少し早く起きて準備をします。
07:00  出勤     出勤し、授業の準備や登校に向けて準備します。
07:50  登校    各先生が、教室や玄関で児童生徒の登校を迎えます。

12:00  昼食 

本校は給食はありません。児童生徒は毎日お弁当を持ってきます。

15:00  児童生徒下校  

バスコースごとに呼ばれ、順に下校します。
16:00  消毒作業・会議 各行事に向けて、念入りに打ち合わせが行われます。
17:00  残務 明日の準備など、残った細かい仕事をします。

18:00  終業

退勤し自宅に帰ります。教員は、学校から徒歩圏内に住居があります。
19:00  語学勉強・夕食・入浴   趣味の時間にあてます。日本のテレビが見られるため(有料)、バラエティ番組など見てリラックスします。
23:00  就寝 毎日7〜8時間寝ることを心がけています。
休日   娯楽    日本人学校がある地域は日本企業が集まっているため、日本人が多く住んでいます。サークルや県人会など、交流の幅を増やすことができます。また、語学学校に通うなど、現地の語学を習得すると生活水準が一気に上がります。
長期休暇 旅行 学校長の許可を得て、一時帰国、任国外旅行、国内旅行を楽しむことができます。特に、居住国の国内旅行は現地理解にも繋がるため、率先して色々な場所に訪れています。