日本人学校等学校採用教員 現役学校採用教員レポート

Tさん
深セン日本人学校
2022年度赴任
前職はJICA海外協力隊後、会社員
応募のきっかけ
海外協力隊では、現地の小学校に勤務しておりました。その後は、海外で働きながら今度は日本の子供たちと関わっていきたいという気持ちがありましたが、企業で働いていました。そのような中で、日本人学校に派遣された先生から話しを聞く機会がありました。そこから日本人学校に興味をもち、海外生活を経験した自分だからこそ伝えられる学びがあるのではないかと思い応募いたしました。
学校の様子
深セン日本人学校は、2008年に設立され小学部6学年中学部3学年があり、現在は約247人の児童生徒が学んでいます。校歌「素直なままで」は、大黒摩季さんが作詞・作曲しておりとても元気がでる素敵なうたで学校の魅力の1つです。さらに、現地校交流や、縦割りグループでの夏祭り、獅子舞体験や中国語の授業など様々な活動があります。深セン市は、「アジアのシリコンバレー」と呼ばれ、中国の北京・上海・広州と並ぶ4大都市の1つとして位置づけられています。また、世界的に有名な、「テンセント」や「DJI」、「HUAWEI」や「BYD」などの有名企業が拠点をおいており、街中は商業ビルやマンションが立ち並んでいますが、大きくてきれいな公園や山、自然もたくさんあります。
現地での生活
深セン市の暑い時期は東南アジア特有の湿度が高い蒸し暑い日々が続きますが、10月頃から涼しくなり、1月中旬までは肌寒くなります。暑い時期が長いので、市内にはフルーツやタピオカのジュース屋さんが多く、日本にいたときよりも良く飲んでいます。さらに火鍋屋さんも多く、みんな暑い時期でも関係なく1年中よく食べています。また、配達サービスがとても普及しており、日本よりも配達料金が安いため、ほとんどの人が日常のスーパーでの買い物や食べ物の出前などで利用しています。私もスーパーに行って買い物することはほぼありません。キャッシュレス化により現金も使うことがなく、深センにきてから財布を持ち歩くことはなくなりました。出かけるときはスマホだけです。さらに車やバイクはほぼ電動化が進んでいます。これらのようにデジタル化が生活にとても浸透しているので、ハイテク社会を経験できるのは中国での生活ならではでとても興味深く楽しく過ごしております。
これから応募を考えているかたに一言
日本人学校は、教員も児童生徒も全国各地様々なところから来ているので、多種多様な考え方をもっており、日々刺激をもらい学ぶことができます。応募した時期はコロナ禍で、渡航の際の隔離など様々な規制はありましたが、今となってはそれもなかなか経験できないことだったなと感じます。これから応募を考えている方は、今までよりかなりコロナの影響なく行動しやすくなると思うので、とても良いタイミングだと思います。行動したもとに結果はついてくると思いますので、迷っているかたはまず応募してみてください。新しい経験により、新しい気付きを得て学び、それを日本に帰国したときに児童・生徒たちに伝えることができるのではないでしょうか。

学校のグラウンドでの全校写真です。

獅子舞体験を通して、互いの違いや良さに気付き、多様性を尊重する態度を育てます。

市内にある通称「たけのこビル」を中心に、新たに大きなビルがどんどん建設中です。
一日のスケジュール
06:20 起床 |
寝起きは良好。前日に下ごしらえしたお弁当を準備。朝ご飯はおにぎり派です。 |
07:15 自宅を出発 | ありがたいことに、自宅から学校までは徒歩で通勤できます。 |
07:25 出勤 | 児童・生徒を迎える準備。 |
07:40 児童・生徒登校 |
児童・生徒たちはスクールバスか徒歩で登校してきます。 |
08:30 授業開始 | さぁ、授業の始まりです。快活な子が多く、明るい雰囲気で授業ができています。 |
12:20 昼食 | お弁当販売業者から購入も可能ですし、家からお弁当を持ってくる子もいます。 |
15:45 児童・生徒下校 | 6時間の日はこの時間です。スクールバスで下校する児童生徒を、教員みんなでお見送りします。 |
15:50 終礼 |
日によって各種会議があります。先生たちで情報共有します。 |
18:00 業務終了 | 業務終了時間は16時半ですが、私は18時頃まで仕事をすることが多いです。(個人差あり) |
19:00 夕食 | 自宅で食べることもあれば、先生方とご飯を食べに行くときもあります。 |
23:00 就寝 | 明日に備えてなるべく早めに横になります。 |