日本人学校等学校採用教員 現役学校採用教員レポート
Mさん
深セン日本人学校
2022年度赴任
前職は茨城県の看護専門学校で3年間非常勤講師
応募のきっかけ
もともとは中国の文化に興味があり、大学院生のときに東北部にある大学に一年間留学をしました。そのときに、現地の方々や友人たちに大変良くしていただいた経験から、今後の日本と中国がよりよい関係を築いていくために、教育の面から貢献したいと考えるようになりました。そこで、財団を通して赴任された知り合いの方から、日本人学校の魅力ややりがいについて、詳しい話をお聞きしました。コロナ禍のなかで在外教育施設で働くという決断は、大変勇気のいるものでしたが、家族やお世話になった先生の応援もあり、また自分の夢を追いかけたいという思いから、深セン日本人学校に応募しました。
学校の様子
私の勤務する深セン日本人学校は、約250人ほどの児童生徒が学んでいます。小学部は各学年1、2クラス、中学部は各学年1クラスあります。商業ビルを改築して作られた学校で、プールや体育館がありません。そのため、水泳学習や運動会は、基本的に付近の施設や公共施設を借りて実施しています。深セン日本人学校の魅力として、現地校交流や中国語の授業、小学1年生から中学3年生までが縦割りで活動するフレンズ活動などがあります。学年の枠を超えて、縦割り班で掃除をしたり、夏祭りの企画を行ったりします。さらに、保護者の方がとても協力的で、秋祭りや餅つき大会など、子どもたちのために色々な活動を企画してくださいます。子どもたちは、素直で明るい子たちばかりです。
現地での生活
以前に中国に留学していたこともあり、どのような生活なのかは何となくイメージしていたものの、海外で働くのは初めての経験だったため、最初はとても不安でした。しかし、事務局の方々やお世話係の先生が親身になってサポートしてくれたので、安心して生活することができました。大都市である深センには、世界的に有名な企業が数多く進出しており、多くの日本人が働いています。電子マネーの文化が根付いており、インターネットサービスが充実しているため、生活に不便を感じたことはありません。治安が非常によく、自然豊かで、大変住みやすいと感じています。初めて海外生活をするにはお勧めの環境です。
これから応募を考えているかたに一言
海外の日本人学校で働きたいという気持ちがあるものの、国外で生活することへの不安から、挑戦したいけど勇気が出ない人も多いと思います。ただ、現地でしか味わえない様々な文化に親しみ、全国各地から派遣されたすばらしい先生方に出会い、素直で明るい子どもたちとともに学校現場で働いた経験は、間違いなく一生の財産になります。応募を迷っていたら、ぜひ挑戦してみてください。

深セン市には公園がたくさんあります。豊かな自然と近代的なビルに囲まれ、とてもきれいな景色です。

電子黒板やタブレットを効果的に活用しながら授業が行われています。
ハロウィンを題材にした授業の様子です。季節毎の行事を大切にしています。

校外学習の様子です。地域の人々が大事にしている偉人や文化を熱心に学んでいます。
一日のスケジュール
06:00 起床 |
カーテンを開けて朝の光を浴び、温かいお茶を飲みながらゆっくり準備をします。 |
07:00 自宅を出発 | 徒歩で通える距離ですので、歩いて学校に向かいます。早朝はとても気持ちがいいです。 |
07:30 出勤 | 一日のスケジュールの確認や授業の準備を行います。 |
07:40 児童・生徒登校 |
児童・生徒は、徒歩とスクールバスで通学します。玄関でお迎えをします。 |
08:30 授業 | 元気いっぱいに楽しく学びます。 |
12:10 昼食 | 子どもたちは家から持参したお弁当や注文したお弁当を食べます。お弁当放送のクイズでは、大いに盛り上がります。 |
15:45 児童下校 | 通学バスで下校する子どもたちを、先生みんなでお見送りします。 |
16:00 終礼 |
先生たちで情報共有をします。放課後は、職員会議や分掌部会、研修があるときもあります。 |
18:30 業務終了 ・退勤 | 教材研究、授業準備、事務作業などを終えて、退勤します。 |
19:30 夕食 | 色々な国の美味しい料理を注文して食べています。先生方とご飯に行くときもあります。 |
23:30 就寝 |
翌日の内容を確認して、寝ます。 |