日本人学校等学校採用教員 現役学校採用教員レポート
Sさん
ホーチミン日本人学校
2021年度赴任
前職は上海日本人学校で教員をしていました。その前は北海道の公立小学校で2年間臨時採用教員をしていました。更にその前は民間企業で働いていました。
応募のきっかけ
大学の後輩が日本人学校で働いていたのがきっかけで日本人学校の存在を知りました。海外で働いてみたいという思いがあり、教員免許をもっていたことから、「教育×海外」という視点で日本人学校の教員を選びました。日本人学校2校目にチャレンジしたのは、1校目の上海日本人学校でとても充実した教員生活・私生活を送ることができたことが大きな要因です。東南アジアに興味があったため、東南アジアの日本人学校を中心に検討し、自分の生活スタイルと合わせてホーチミン日本人学校に応募を決めました。
学校の様子
私の勤務するホーチミン日本人学校は、令和4年度で創立 25 年目を迎えた学校です。校舎はホーチミン市の南(ナムサイゴン) に位置しています。学校周辺の7区は、ホーチミン第2の都市として新しく整備されつつある地域です 。小学部約400名、中学部約150名の児童生徒が在籍しています。全学年1〜 4 学級で授業を行っていますが、学年合同で授業を行う教科もあります。小学部では、図工や音楽、家庭科、理科などの教科でも、学年によって教科担任制を導入しています。英会話の授業には特に力を入れており、小学校1年生から週3回、ネイティブ講師による授業があります。温暖な気候のため、一年中水泳の授業があります。学校の敷地内でバナナが収穫されるなど、東南アジアならではの楽しみもあります。
現地での生活
住む住宅には家具が備え付けてあり、生活を始めるにあたってもお世話係りの方がいらっしゃるので何も困ることはありませんでした。日系のスーパーマーケットで日本の食材も手に入りますし、ユニクロや無印良品など日本のブランドも進出しているので、衣料品もこちらで揃えることができます。文房具はなかなか日本で使っているような物や質のいいものが手に入らないので、日本で購入することをお勧めします。
〇・物価の安さ:ローカルなお店に行けば2〜400円くらいでお腹いっぱいになれます。果物なども安いです。
・住宅:ハウスキーパーがついている住宅でも、日本より家賃が大幅に安いです
△・衛生面:人によってはお腹を壊す方もいらっしゃいます。
・医療:日本のような設備の整った病院は少なく、何かあれば隣国や日本に行って治療しなければなりません
これから応募を考えているかたに一言
日本よりも広い視野で教育について考えることが出来ると思います。また、全国・全世界から教員が集まっているので、自分が住んでいる地域以外の教育について学ぶことができることも魅力です。派遣された教員の中には、海外渡航が初めてという方もいらっしゃいました。全国の教員と切磋琢磨したい方、人生で何かチャレンジしてみたい方、海外が好きな方、ぜひ応募してみてください!
学校の敷地でとれたバナナです。
入学式はベトナムの伝統衣装のアオザイを着ました。
ホーチミン市グエンフエにあるホーチミン像です。
一日のスケジュール
06:20 起床 |
給食がないので、お弁当を作っています。 |
06:50 自宅を出発 | 出勤バスが家の近くまで来てくれるので、バスで出勤します。 |
07:15 出勤 | 子ども達が来る前に、その日の授業の確認や朝の打ち合わせをします。 |
07:50 児童・生徒登校 |
スクールバス、または保護者と登校します。保護者とバイクに乗って通学している児童もいます。 |
08:20 授業開始 | 小学校1年生の担任をしています。日本語に課題を抱えている児童も多いです。 |
12:30 昼食 | 給食は無いので、お弁当です。 |
15:30 児童下校 | 小学部の児童は下校するのでスクールバスを見送ります。 |
16:00 会議・教材研究 |
職員間で打ち合わせをしたり、教材研究をしたりしています。 |
18:00 業務終了 | 教材研究や授業の準備などを終えて一日終了! |
18:30 帰宅・夕食 | 日本食材が手に入るので自炊しています。疲れたときはデリバリーもよく使います。 |
23:00 就寝 |
お弁当の仕込みを終わらせて、早めに寝ます。 |