海外学校関係者の方

日本人学校等学校採用教員 現役学校採用教員レポート

Kさん

シンガポール日本人学校チャンギ校
2020年度赴任

大学卒業後、新卒で赴任しました。

応募のきっかけ

大学在学時に、大学の事業の一環で行われている「グローバルな実践力を持つ教員養成のための短期海外研修」に参加し、香港に派遣していただきました。現地学生との交流や小学校での実践活動を行うなかで、日本人学校に訪問する機会がありました。学習に一生懸命励み、のびのびと明るく、素直な子どもたちと出会い、「海外に住む児童の力になりたい」と日本人学校教員を志すようになりました。

学校の様子

シンガポールには、小学部2校と中学部1校があり、計3校の日本人学校で子どもたちが学んでいます。私が勤務している小学部チャンギ校では、現在670名程の児童が在籍しています。日本の学習指導要領に準拠した学習のほか、英語教育や国際理解教育がさかんに行われていることが特徴です。ネイティブの先生による習熟度別の英語授業に加え、音楽・水泳でイマージョン授業を実施しています。
私が現在担当している音楽も、イマージョン授業担当の先生方と連携を図りながら、日々取り組んでいます。シンガポールの規制緩和を受け、令和4年度は様々な学校行事を行うことができました。なかでも、3年ぶりにコロナ禍以前の形態で実施することができた音楽発表会は、試行錯誤しながら取り組んだ思い出深い行事の一つです!

現地での生活

シンガポールは小さな都市国家です。中華系・マレー系・インド系と多様な民族が融合した国で、様々な食事や文化を楽しむことができます。プラナカン文化(中国やマレーとヨーロッパをミックスさせた文化)を学んでビーズ刺繍のサンダルを作ったり、チャイニーズニューイヤーにはローヘイ(具材を高く上げて食べる魚のサラダ)を食べたりと、当地の文化に触れています。日本よりも物価は高いですが、治安が良いこともあり非常に住みやすく、海外での生活は初めてでしたがすぐに慣れることができました。今年度は、日本人会広報誌の編集委員もしており、学外に取材に行ったり、他業種の方にインタビューをしたりと、日本人学校ならではの経験ができることも魅力です。

これから応募を考えているかたに一言

初任で赴任し、右も左も分からない私を、周りの先生方がお仕事でもプライベートでもあたたかく支えてくださいました。日本人学校は、まさに「一期一会」で、素直でかわいい子どもたちと過ごす南国での日々は、刺激的で幸せな毎日です。こちらに来て本当に良かったと実感していますし、もう一度学生に戻っても本校を選ぶと思います。世界の子どもたちが皆様を待っています。ご一緒にお仕事ができますことを心待ちにしております!

授業参観で行った、書写の授業の一コマです。

始業式での校歌斉唱で、ピアノ伴奏をしています。

チャイニーズニューイヤーのドラゴンダンス鑑賞会の様子です。私も企画に携わりました。

シンガポールのシンボル、マーライオンとマリーナベイサンズです!

一日のスケジュール

06:00 起床           

日の出が遅いシンガポール。外は真っ暗ななか、目覚めます。
07:00 出勤     市バスに乗って、出勤しています。
07:30 児童登校    スクールバスで児童が登校します。

08:00 朝の学習 

8時から、「チャンギタイム」が始まります。授業時数は曜日によって異なります。

12:00 昼食   お弁当を持ってきて、食べています。業者による販売もあります。
15:10 児童下校 スクールバスで児童が下校します。全職員で見送ります。
15:30 打ち合わせ 毎週月曜日、全職員での打ち合わせがあるほか、授業準備や部会・教科会などがあります。

16:30 退勤

定時は16時30分です。残業して、お仕事をする日もあります。
18:00 帰宅   外で食事をする日や、ランニングに行く日もあります。
23:00 就寝 翌日に備えて、早めに就寝します。