日本人学校等学校採用教員 現役学校採用教員レポート
Hさん
香港日本人学校香港校
2018年度赴任
大学院の修士課程を卒業してすぐ新卒で就職しました
応募のきっかけ
大学の同級生で日本人学校出身の方が複数いて、友人の話を聞いて日本人学校はとても楽しそうな場所だと思い、興味を持ちました。元々海外で働くことに興味があり、日本人学校で働いた経験のある方から「ガッツがある人を募集している」と話を聞いて、自分に向いていると思い、応募しました。
学校の様子
私の勤務する香港日本人学校香港校では、約300人の児童生徒が学んでいます。私が教えている中学部は約100名の生徒がおり、みんなとても勉強熱心でやる気いっぱいです。日本の学校と異なるところは、英語の授業で日本人の先生と、英語ネイティブの先生による習熟度別授業が週6回行われているところです。また、香港の現地の中学生や大学生との交流会も毎年行われています。私が担当している理科の実験で使う教材は、日本から注文しているものもありますが、薬品などは現地で調達しています。理科の授業では、台風が多い香港の気候や、日本とは異なる動植物を題材に授業を行うこともあります。新型コロナウイルスの流行により、2020年度〜2021年度は休校のためオンライン授業をしていた期間もありましたが、今年度は登校しての対面授業ができており、香港内での校外学習や交流会も行うことができました。
現地での生活
香港は一年を通して温暖で、夏は蒸し暑いですが、冬はあまり寒くないのでとても過ごしやすい気候です。また、香港は人口約750万人のうち、2022年は27万人の香港人が日本を訪問するなど、香港の人々はとても日本好きなので、街中のありとあらゆる場所で日本のものを見つけることができます。ローカルのスーパーでも日本の食材が売られており、日系スーパーや日本食レストランもたくさんあるので、日本食が恋しくなって困ることはほとんどありません。他にも、中華料理はもちろんのこと、東南アジア料理や西洋料理など世界各地の美食を楽しめるレストランがあるので、香港は日本人にとってとても暮らしやすい場所だと思います。香港の物価は日本よりも高いですが、マーケットで生鮮食品を買って自炊するなど工夫をすれば節約することができます。治安は日本以上に良いと感じることが多く、公共交通機関が発達しているので、休みの日は香港内で色々な場所に出かけて楽しんでいます。私はハイキングが趣味なのですが、香港は都会のすぐ横に自然があり、都会的な街並みを一望できる山がお気に入りです。
これから応募を考えているかたに一言
人生において海外で働く経験は必ず自分を成長させると思います。私は日本人学校で働いたことで、自分が教員として大切にしたいことを見つけることができました。日本人学校は教員日本の学校よりも一人一人の仕事の責任が大きい分、自分の意見を学校現場に反映することができ、たくさんチャレンジすることができる場だと思います。
校舎は地下2階、地上5階建てです。大きな運動場はありませんが、校庭と体育館、プールがあります。
学校は山の上にあり、校舎から香港のビル群とビクトリアハーバーを一望できます。
中学1年生の校外学習では、香港の離島にある地質公園や歴史ある街並みを見学しました。
住んでいる場所は香港島の繁華街に近く、とても便利です。
一日のスケジュール
05:45 起床 |
朝はお弁当づくりで大忙しです。パン屋さんやコンビニで朝食を買うこともあります。 |
06:50 自宅を出発 | 自宅から学校までは路線バス1本で通勤できます。 |
07:20 出勤 | 出勤してから生徒が登校するまで、慌ただしく朝の準備をします。 |
07:45 児童・生徒登校 |
香港は公共交通機関が発達しているので、生徒はスクールバスか、路線バスを利用して通学しています。 |
08:40 授業開始 | 日本人学校の生徒はとても勉強熱心なので、こちらが学ぶことも多いです。 |
12:30 昼食 | みんなお弁当持参です。教員は仕出し弁当を注文することも可能です。 |
15:10 児童・生徒下校 |
小中一斉に下校します。下校バスの見送りは教員全員で行います。 |
15:10 委員会・部活動・職員会議 |
放課後の時間を利用して、委員会は月1回、部活動は週に2回ほど行われています。職員会議では学校行事の企画や学年の情報交換を行います。16:30まで。 |
18:00 業務終了 |
教材研究や授業の準備、行事の準備など、たくさんありますが時間を見つけてがんばっています。 |
19:00 夕食 |
自炊をしたり、自宅周辺にレストランがたくさんあるので外食したりすることもあります。 |
23:00 就寝 | 明日に備えて早めに寝るように心がけています。 |