日本人学校等学校採用教員 現役学校採用教員レポート
Sさん
バンコク日本人学校
2020年度赴任
新卒で広告系企業に3年間勤め、本校に赴任するにあたり転職しました。
応募のきっかけ
前職における海外出張で現地日本人学校の児童と交流する機会があり、そこで初めて日本人学校というものを知りました。海外で暮らす日本人を、大学時代まで志していた教員として支援できる職ということで強く興味をひかれました。その後、転職のタイミングで、改めて海外で働きたいと強く感じ、選択肢の一つとして応募させていただきました。
学校の様子
私の勤務するバンコク日本人学校は、2,000人以上の児童・生徒が学んでいる世界最大の日本人学校です。小、中学部併設で、毎日学校中から1から9年生の元気な声が聞こえてきます。派遣されてから最初の2年間はコロナ禍によって登校できなかった時期もあり、児童・生徒は対面授業の大切さを噛みしめながら、主体的に授業に取り組んでいます。一方で、上記時期の映像配信授業で培ったICT活用は日本の学校よりも進んでいる印象です。本校の大きな特徴としては、年間を通して水泳授業があること(実施できないことも多かったですが…)タイ語の授業があること、掃除がないことの3つです。また、今年度は久しぶりに現地校との交流を行うことが出来たり、学年をまたいでの運動会を実施することが出来たりと、「3年振り」とつく行事が多く、児童・生徒はもちろん教員もわからないことだらけの中で、学校全体で協力して取り組んできました。私自身、小学部から中学部へ異動を経験できましたし、大きな学校だからこそ出来る行事や連携できることがたくさんある学校です。
現地での生活
赴任前は最長1カ月ほど、海外で生活をしていたことがあったのですが、約3年住むとなると大きく感覚が異なりました。文化面で最初はわからないことや慣れないことも多く、緊張する場面も何度かありました。ただ、バンコクは日本人が多く、コミュニティも数多くあり(日本人チームで外国人と毎週サッカーできたりもします)、生活は何不自由なく過ごすことができました。
これから応募を考えているかたに一言
私は民間企業を経て、日本人学校で初めて教壇に立ちました。他の新卒の先生に比べると出遅れを感じることもありましたが、一方で自分の経験が生きた場面も多くあり、教員を始めるのに遅いということはないと実感しました。とにかく「やったもん勝ち」の精神で選択肢の一つに入れてみるのはいかがでしょうか。
チェンマイのタイガーパークで撮影しました。

5年生のチャアム臨海学校での写真です。初めての宿泊学習。児童は非常に楽しんでいました。

有名なコムローイ祭り。1年目は運よく休日開催でした。
算数の研究授業の様子です。児童は学校で授業に取り組める喜びを噛み締めながら、懸命に取り組んでいました。
一日のスケジュール
05:45 起床 |
ギリギリまで寝て、準備を早く済ませます。 |
06:20 自宅を出発 | 同じコンドミニアムに住んでいる同僚とバス通勤をします。 |
06:40 出勤 | 朝の渋滞を避けるために、通勤時間が早いです。 |
07:00 児童・生徒登校 |
当校では、徒歩で通学する児童・生徒はおらず、殆どがスクールバスで通学しています。 |
07:45 授業開始 | 7年生は元気いっぱい!9年生はさすがに元気が出ない生徒もいますが…。 |
10:00 3時間目 | 3時間目くらいになると9年生も元気になってきます。中休みのある小学生は朝から元気いっぱいです。 |
12:00 昼食 | 給食は無いので、みんな弁当を持参してきます。中学部には購買もあります。 |
14:40 児童・生徒下校 |
スクールバスで下校指導。前に担任をしていた小学生にも会える貴重な時間です。 |
15:20 学年会 | 学年会で児童・生徒の様子や、今後の行事などについて話し合いを行います。 |
15:40 保健体育部打ち合わせ | 明日の授業について簡単な打ち合わせを行います。 |
16:00 業務終了 | 今年は担任業務がないので、早めに帰れることが多いです。同僚と乗り合わせバスで帰宅します。 |
17:00 夕食 | もっぱらデリバリーで済ませることが多いです。予定が合えば同僚と現地屋台でムーガタを食べます。 |
17:35 就寝 |
明日の準備を済ませてから寝ます。 |