海外学校関係者の方

在外教育施設事務長会議 2015年度開催内容 分科会C-欧米地区・日本人学校<8月7日(金) 13:00-14:00>

安全対策について

◆警備システム・警備員等の導入、不審者対策
◆保護者の入校管理
◆AED
◆防犯カメラの設置
◆訓練の実施

警備システム・警備員等の導入、不審者対策

  • 早い時期からCCTVカメラを設置しゲートを電動開閉にする等、監視をS社に依頼している。
  • 校内で不審者等に遭遇した際、校内の居場所を知らせるパニックボタン(携帯可)を教員に持たせている。
  • 地元の警察からもここまで対策を行っている施設は希であるといわれたこともある。
  • 火災報知器も含めS社の監視システムで24時間監視しており、これ以上はできない対応と考えている。
  • 夜中でも警報が作動すると事務長が現場へ出向く必要がある。
  • クモがセンサーに反応し警報が作動したこともあり、正常に作動していることが確認されることもある。
  • キーホルダーである事務長が急行するシステムになっている(初動はS社ではない)。
  • 誤作動で消防車がきたことがある。費用はかからなかった。
  • 近隣にはS社の警報装置を設置している物件が多いため、整備点検でよく巡回しており安心感がある。
  • 火災報知機はB社製。誤作動が多いため、スイッチはオフ。
  • 昨年空き巣に入られた。同時期に周辺の学校が狙われ、日本人学校の被害は小さかったが、ある学校ではデジタル機器が殆ど全て盗難にあった。
  • 交番はないが、地元警察との連携がしっかりとれている。
  • 朝夕は警察が周辺をパトロールしてくれている。
  • 以前不審者が学校周辺にでたことがあるが、警察がケアしてくれた。
  • 警備員はおいていない。スクールバス通学が大半で、自己通学はほとんどいない。
  • IS事件後、行事のときのみ警備員をおくこととしたが、夜間警備はおこなっていない。
  • 現地の市立学校協会から不審者情報が適宜入ってくる。
  • 緊急連絡網で保護者と不審者情報を共有している。
  • 以前不審者が登下校時で警備がかかっていないときに校内に侵入したことがある。
  • さすまたを置いているが、県警の担当者に、逆に相手の武器になる可能性があると注意された。
  • 警備担当領事によると、さすまたは、おりたたみイスでも代用可能とのこと。
  • 比較的治安が良いため、警備員を配置すると逆に周辺住民から不審に思われるかもしれない。
  • 地元の警察と頻繁に連絡をとりあっている。
  • アフリカ地域は危険度がヨーロッパとは異なり、犯罪の傾向はむしろ、中国やアジアと近いと思われる。

保護者の入校管理

  • 専用のカードをつくっている学校は本分科会参加校の2/3程度。
  • 児童生徒、保護者それぞれが写真入りのIDカードを発行。
  • カードを忘れた場合は警備室で手続きをして入校する。
  • カードではなく電子チップを導入している。
  • 校門に電子ロックがかかっている電子チップで開閉。年間20ユーロのデポジットを保護者からあずかっている。
  • カードはM社製で「池田小殺傷事件」後に導入した。
  • ドイツ製を導入。保護者からデポジットをとっている。
  • 付属幼稚園・補習授業校でも共通のシステムを導入。
  • 静脈認証システムを導入(F社製)。ショールームで使っているものを無償で払い下げ。
  • ソフトやメンテはイスラエルの会社がおこなっている。
  • 静脈認証は大人だけを対象とし、認証は事務長のパソコンで登録する。
  • 外部利用者も登録。ただし、業者はビジターカードを首から提げる。
  • 治安がいい場所にあるので、現在は導入していないが保護者の出入りは多い。
  • 校門に受付がないため、セキュリティを導入すると出入りの管理が難しいかもしれない。
  • 鍵はレベル別になっている(レベルで開くドアの多さが異なる)。
  • 昼間は鍵のレベルを下げる。また、登校時40分くらいは、校門は全開。
  • 子どもが遅刻した場合はブザーを押すと職員室から開ける。
  • 下校時は自動ロック(中から外へは問題ない)。ガードマンはいない。
  • チップ等のテクノロジーがあっても、停電があるので厳しい。発電機あるが手動。

AED

  • 本分科会参加校のほとんどがAEDを導入済。
  • 海外のP社製だが、日本語音声あり。
  • AEDの設置ルールはあるのか。 ⇒ドイツでは特に法規制はなく、AEDに対する意識は高くない。日本と比較すると遅れている。
  • 子ども用AEDを導入(講習会もひらいている現地の人間が行い通訳する)。
  • 万が一の際責任を取りたくないのか、養護教諭も含め、あまり使いたがらない。

防犯カメラの設置

  • カメラを複数台導入。
  • カメラは12台(十数台)導入。IS事件を契機に登下校時に警備員を配置するようになった。
  • 赤外線カメラまたは、夜間はものに(不審者等)に反応し照明がつくほうが抑止力になる。
  • 住宅街だと頻繁に照明がつくと近隣から苦情がでることもある。
  • その情報が漏れると効果はないが、CCTVカメラはダミーで十分に機能すると思われる。
  • ISに対する対策として安全対策援助を利用して監視カメラを導入したが効果は疑問。
  • 犯罪者はマスク等で顔を隠すのでカメラがあっても意味がない部分もある。
  • CCTVカメラを設置することによって、高価な物があるのではと犯罪者に思わせることもあるのではないか。
  • 監視カメラは何かあった場合の確認用として考えている。
  • 後で確認したら、不審者が数日前から付近をうろついている様子がカメラに録画されていた。
  • 幼稚園で特別支援を要する子どもの受け渡し時、子どもが校門から勝手に出ていったことがあったが、レコーダーに記録が残っていたので今後の参考になった。

訓練の実施

  • 不審者対応および火災についての避難訓練を定期的に実施。
  • 年2回の不審者対応および、防災訓練を行っている 在外公館と現地警察と連携。
  • 日本に帰国する子どもが多いこともあり、「3.11」以降は地震訓練も行っている。
  • 地震訓練は日本の訓練に近い雰囲気で行っている。
  • 訓練は年3回、不審者、火災、地震。警察からは日本人学校を対象としたテロのリスクは低いので通常の不審者対応に力を入れたほうが良いとアドバイスを受けている。
  • 現校長は岩手県からの派遣で自身も「3.11」を経験。地元でも訓練は数多く行っていたが、まったく役立たなかった由。「津波のときはとにかく高いところへ」を原則としている。
  • ドイツで津波の訓練をやっても仕方ないが帰国後に備え、意識を高める意味で実施している。
  • 予告制の引き取り訓練を実施している。

以上