プレスリリース

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ウクライナ避難民の子どもたち受け入れに関する支援プロジェクトを開始(海外子女教育振興財団)2022.04.05

 ロシア・ウクライナ情勢を見据え、日本政府はウクライナ避難民の日本国内への受け入れを3月2日に表明し、すでに入国が始まっている。今後、どのくらいのウクライナ人が日本への避難を希望するかは未定だが、状況次第では希望者が増えたり、滞日期間が長期化したりすることも想定される。
 政府は避難民の支援態勢づくりを課題とし、住居の確保をはじめ、就労や就学等へのサポートについて省庁を横断して検討を重ねている。
 この動きを受け、本財団は避難民の子どもたちのために、ウクライナ語版『ようこそ、にほんへ』(はじめて日本の学校に通う子どもたちのために、日常、よく使うことばを読み方含め、ウクライナ語で説明するとともに、日本の学校についてウクライナ語でわかりやすく紹介するページ)を作成した。
 実際に翻訳等の支援を行っているのはウクライナ人のフェスコバ スヴィトラナ氏。日本の大学への留学経験を持ち、2008年に来日してから日本の企業で働き、現在は小学校3年生の子どもを持つ母親でもある。
 今回の支援プロジェクトに参加した理由について、「初めて来日されるウクライナの人たちは情勢の見通しが立たないなか、日本語がわからないことで情報収集やいろいろな手続き含め、どう生活していけばいいのか不安でいっぱいだと思う。特に、子どもを持つ親にとっては、学校をはじめ教育に関する心配はとても大きいはず。少しでも早く、楽に日本になじんでもらえるよう役に立ちたい」と力強く話した。
 そして迎える側として、特に子どもたちへの接し方について「日本での滞在は場所も期間もさまざまだと思うが、とにかく、子どもが子どもらしく過ごせる環境を整えてあげることが大切。それが今後のがんばる力につながっていくのではないかと思う」と述べた。
 さらに、避難民へのメッセージとして「日本はいい国。日本人は優しい人が多く、ウクライナをサポートしてくれている。心配はつきないと思うが、考え過ぎずに流れに任せ、この困難を皆で乗り越えて、早く戦争が収まることを祈りましょう」と静かにエールを送った。
 なお、ウクライナ避難民に関する本財団の支援はこれに留まらず、先を見据え臨機応変に継続的に行っていく。
ようこそ、にほんへ PDF版
『ようこそ、にほんへ』 PDF版
ようこそ、にほんへ PDF版

←左上写真:『ようこそ、にほんへ』の作成について打ち合わせを行うフェスコバ氏と本財団教育アドバイザーたち(4月1日、本財団にて)
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