海外子女教育ニュース
全海研、第50回全国研究大会を東京で開催2023.08.07
全国海外子女教育国際理解教育研究協議会(全海研・滝多賀雄会長)は8月3・4・5日に東京都府中市において今年度の全国研究大会を、4年ぶりに会場で開催した。
全海研は日本人学校や補習授業校への派遣教員経験者が結成しているNPO法人で、1974年に発足。海外子女教育・帰国子女教育・国際理解教育・外国人子女教育・日本語教育・補習校教育・教員研修教育の実践と研究のため、各都道府県組織と連携しながら活動を続けている。
全国大会は発足の翌年から開かれていて、今年のテーマは昨年に引き続き「『世界と子どもをひらき、つなぎ、つむぐ教育をめざして』〜ネットワークでつむぐ、明日の教育〜」。
初日には、日本ホリスティック教育/ケア学会前会長等を歴任した成田喜一郎氏による記念講演「あなたへの『海外子女教育/『国際理解教育』物語・・1978―2023」が行われたほか、特定課題分科会(@教育のグローバル化 A国際理解教育の再構築B派遣体験のカリキュラムC日本人学校のインターナショナル化)からの報告があった。
2日目には、NPO法人日本ガラパゴスの会の奥野玉紀事務局長による「世界遺産ガラパゴスに学ぶ持続可能な社会の作り方」と題した講演のほか、実践事例発表会が「帰国」「海外」「外国」「国際」「外語」「現職」「管理」「組織」「言語」をテーマにそれぞれ実施された。
3日目には、「現職派遣教師への道」「シニア派遣教師への道」に分かれたトーキングテーブルが行われ、これから派遣を目指す教員を激励する「先輩」の姿が多く見られた。
初日の一般公開される前に行われた都道府県役員に向けた講話ではJOESの綿引宏行理事長も挨拶に立ち、全国大会が開催されたことへの祝辞とともに、在外教育施設の役割や可能性について触れながら、今後も全海研の活動に精力的にバックアップしていきたいと述べた。