海外子女教育ニュース
「補習授業校運営委員長会議&マジきら会議2023」をオンラインで開催(海外子女教育振興財団)(2023年4月号)2023.03.23
海外子女教育振興財団(JOES)は、昨年9月に日本人学校を対象に運営委員長会議を実施したのに続き、2月9日と2日間にわたって、世界各地の補習授業校を対象とした「運営委員長会議」と「マジきら会議(マジメな話をきらくにする会議)」をオンラインで開催した。
時差と学校数を考慮して会議は五回実施され、計100人を超える関係者が参加した。
運営委員長会議のテーマはそれぞれ「教職員の確保」「運営の安定」「政府支援」「特色化取り組み事例の紹介」「オンライン授業の導入」。
冒頭にJOESの小林栄三会長と綿引宏行理事長があいさつに立ったほか、国会議員で在外教育推進議員連盟の遠藤利明会長が国の立場から、文部科学省と外務省が政府の立場から、それぞれ熱いメッセージを寄せた。
その後、参加した学校の数校が各回のテーマに沿った自校の取り組みについて具体的に紹介し、質疑応答や意見交換が活発に行われた。
続く「マジきら会議」では、司会進行を務めた綿引理事長も自らネクタイを外し、雰囲気を変えて「マジメな話」を「きらく」にするフリーディスカッションに入った。
いろいろな課題が浮き彫りになったが、情報や悩みを共有することでヒントや勇気をもらえた学校も少なくなかったようだ。
終了後、参加者からは「補習校の規模を超えて共通する悩みがあること、今後はJOESおよび補習校がつながり、教育をサポートしていくプラットホームを構築していくこと等が、世界の補習校を支える力になるのだと実感した」などの感想が寄せられている。
こうして「つながり」を持つことで生まれる一体感、モチベーションが「海外子女教育」をますます充実させ、「在外教育施設教育振興法」の対象をさらに広げる改正法の成立へと向かわせていくのだろう。
補習授業校、そして海外子女教育、さらに日本の「未来」が楽しみになる熱い2日間となった。