海外子女教育ニュース

海外子女教育ニュース

ウクライナ避難民の子どもたち受け入れに関する支援プロジェクトを開始(海外子女教育振興財団)(2022年5月号)2022.04.21

ロシア・ウクライナ情勢を見据え、日本政府はウクライナ避難民の日本国内への受け入れを三月二日に表明し、すでに入国が始まっている。今後、どのくらいのウクライナ人が日本への避難を希望するかは未定だが、状況次第では希望者が増えたり滞日期間が長期化したりすることも想定される。
政府は避難民を支援する態勢づくりを課題とし、住居の確保をはじめ、就労や就学等へのサポートについて省庁を横断して検討を重ねている。
この動きを受け、本財団は避難民の子どもたちのために、ウクライナ語版『ようこそ、にほんへ』(はじめて日本の学校に通う子どもたちのために、日常よく使うことばを読み方含め、ウクライナ語で説明するとともに、日本の学校についてウクライナ語でわかりやすく紹介するページ)を作成中で、できあがり次第、早急に配付することを検討している。
実際に翻訳等の支援を行っているのはウクライナ人のフェスコバスヴィトラナ氏。日本の大学への留学経験を持ち、2008年に来日してから日本の企業で働き、現在は小学3年生の子どもを持つ母親でもある。
今回の支援プロジェクトに参加した理由について、「初めて来日されるウクライナの人たちは情勢の見通しが立たないなか、日本語がわからないことで情報収集やいろいろな手続きを含め、どう生活していけばいいのか不安でいっぱいだと思う。特に子どもを持つ親にとっては、学校をはじめ教育に関する心配はとても大きいはず。少しでも早く、楽に日本になじんでもらえるよう役に立ちたい」と力強く話した。
そして迎える側として、特に子どもたちへの接し方について「日本での滞在は場所も期間もさまざまだと思うが、とにかく子どもが子どもらしく過ごせる環境を整えてあげることが大切。それが今後のがんばる力につながっていくのではないかと思う」と述べた。
さらに避難民へのメッセージとして、「日本はいい国。日本人は優しい人が多く、ウクライナをサポートしてくれている。心配は尽きないと思うが、考えすぎずに流れに任せ、この困難を皆で乗り越えて、早く戦争が収まることを祈りましょう」と静かにエールを送った。
なおウクライナ避難民に関する本財団の支援はこれにとどまらず、先を見ながら臨機応変に、継続的に行っていく。

一覧に戻る