海外子女教育ニュース

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オンライン特別講演会「帰国後の子どもの成長に、親はどう向き合えばよいのか」を開催(海外子女教育振興財団)(2021年1月号)2020.12.22

 11月14日、海外子女教育振興財団は、日本プロカウンセリング協会認定カウンセラーで本財団の渡航前配偶者講座のウェブ講師でもある小木曽道子氏を講師に迎えて、「帰国後の子どもの成長に、親はどう向き合えばよいのか」をテーマに、オンラインによる特別講演会を行った。
当日は国内外から約600人の参加があり、「ご自身の海外での子育て経験や深い知見からのお話は具体的でわかりやすくたいへんためになった」「柔らかい語調で不安な気持ちが癒やされた。とても励まされた」等、好評を博した。
まず小木曽氏は、帰国した子どもが抱える気持ちとして「海外で自分が一生懸命につくった居場所から剥がされるという感覚」「帰国後また新しい場所・学校で居場所を見つけなければならないという複雑な思い」があると話した。子どもがより早く新しい環境に適応するためには、親子がしっかり話し合える関係を築くことがカギになると述べ、子どもには事前に「何かあったら、まず親に相談してね」「できないことは、できないと先生に言っていいんだよ」「がんばりすぎないでいいんだよ」「クラスメイトは仲間になろうとして近寄ってくるのよ」と伝えておくことを勧めた。
また、子育ての期間は0〜6歳ごろの「ラブラブ期」、〜十歳ごろの「しつけ期」、〜十八歳ごろの「見守り期」に大きく分けられ、その発達段階を踏まえて子どもを育んでいくことが大切だと述べた。
特に思春期の子どもに対して親が留意しておくとよい点として、「感情的に巻き込まれないようにすること」「少し距離を置いて子どもや自分を見つめること」「いつでも話を聴くという気持ちを示すこと」「子どもを信じて見守ること」と話し、具体例を紹介した。
さらに、子育てで最も重要なのは「自己肯定感の高い子どもに育てること」と言い、そのためには「愛すること」「褒めること」「叱ること」「聴いてあげること」が必要だと、具体的に例を挙げながら説明した。加えて、最終ゴールは「自律、そして自立、そして自活」であり、「自分の人生は自分の責任、自分が選択していくもの」と教えていくことが大切だと語った。
続いて帰国後の学校選択について、帰国生受け入れ校の受け入れ方針を四つに分類して説明し、選択する際の大切なこととして「子どもの特性や将来の夢や希望を把握すること」「学校と子どもとの相性」「親の希望を押しつけずサポートすること」を挙げた。希望する学校には、帰国生担当の先生と直接話す機会を持ったり、子どもと共に学校を見学したり、学校説明会や文化祭等に参加したりすることを勧めたほか、編入学時に学校側に配慮してもらうために、海外での生活や学習の様子がわかるものを端的にまとめて先生に渡すことも効果的だと話した。
最後に、「家庭は、子どもにとって母校であり安全基地であってほしい」と述べ、「海外での経験はお子さんの将来に有形無形の財産を与えてくれます。家庭でできる『聴く・共感する・いっしょに考える・励ます』をしながら笑顔でお子さんとの・いま・を楽しんでください」とエールを送った。

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