海外子女教育ニュース

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学校会員連絡協議会をオンラインで開催(海外子女教育振興財団)(2020年12月号)2020.11.18

海外子女教育振興財団は11月6日に、本財団の維持会員である帰国生受け入れ校の関係者等を対象に「新型コロナ禍における受け入れ校の入学・編入学の取り組み、学力指導・評価方法について考える」というテーマで、同志社国際中学校高等学校と工学院大学附属中学校・高等学校の事例発表をもとに連絡協議会をオンラインで開催。26の学校会員等から32人の参加があった。
まず、同志社国際中学校高等学校アドミッションズセンター主任の北川浩司氏が「新型コロナ禍での入学・編入学試験に関する取り組み」と題して発表を行った。
海外で行う入試は受験生が国や地域をまたぐ移動ができないことから中止とし、例年6月に実施している夏の編入試験は八月末に延期。12月に実施する帰国生入試に関しては、特別推薦入試(高等学校)の条件A(語学資格・書類・自己推薦書・面接での選考)の面接のみオンラインで行うほか、同入試の条件B(日本人学校や国内校の中学3年生1学期の成績重視)はコロナ禍の影響で成績がつかない地域があることから実施を見送り、英数国三科目のB選考入試に専願制度を新たに設けたと述べた。
また、学校生活についてはコロナ禍の影響で授業は4月から6月中旬まではオンラインで行ったと話し、同校の特徴である「礼拝」や「寮」等への対応について、その課題も含め具体的に説明した。
そしてこの非常事態と向き合ってわかったこととして、反復視聴が可能な授業動画は意欲のある生徒には効果的である一方で、生徒による個人差が大きい点を挙げたほか、オンラインでの学校相談会では国を越えて同時に行えたのはよかったと述べた。
最後に「学校は登校して共に生活を送るなかで、会話を通して意見を交換し合い影響を受ける場所。『学校』のあるべき姿を再確認する機会になった」と話した。
続いて工学院大学附属中学校・高等学校の入試広報部長の水川賢二氏が「新型コロナ禍での学力指導や評価制度に関する取り組み」をテーマに発表を行った。同校は6月後半から登校をスタートさせたが、まずはそこに至るまでの経緯について説明があった。
次に、グローバル社会で活躍できる生徒を育むために実践している21世紀型教育の一環で、同校の中学校が行っている「グローバル教育3.0」(3段階のステップで国際的コミュニケーション力を身につける)について解説したほか、コロナ禍におけるオンラインでのホームルームや授業の様子、在校生がつくった新入生へのメッセージ動画等を紹介した。
さらにオンラインで、模擬国連に参加したり海外の学校と交流したり、著名人による特別講演を行ったり等、さまざまなイベントを実施。AIやITを活用しながら、生徒たちが自主的に課題に取り組めるよう工夫していると話した。
オンラインでの評価に関しては、QRコードを使ったミニテストを行ったり、「思考コード」(思考レベルと問題難度の二軸で判断する指標)を活用してプレゼン能力等をはかったりしていると説明し、「オンラインだからできることもあり、教育の可能性が広がった。今後につなげていきたい」と述べた。

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