海外子女教育ニュース

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2020年度日本人学校等学校採用教員内定者研修を実施(海外子女教育振興財団)(2020年4月号)2020.03.19

海外子女教育振興財団は2月15・16日に東京学芸大学附属大泉小学校(練馬区)において日本人学校等学校採用教員内定者研修を行った。
 学校採用教員とは日本人学校等の現地採用教員のうち、本財団による支援制度を通じて採用される教員のこと。20年度の内定者数は122人、赴任先はアジア地域の日本人学校を中心に29校にわたる。
 今回の研修のおもな目的は、「海外子女教育、日本人学校等について理解し、教員としての心構えを認識する」「日本人学校等の教員として求められる基本的な心構え、具体的な指導方法等について学ぶ」「海外渡航に必要な準備を行う」「研修を通じて、同期の教員同士の連帯感を高める」こと。
 初日の午前中には、日本人学校等や本財団の概要、渡航手続きに関する説明があったほか、文部科学省総合教育政策局教育改革・国際課海外子女教育専門官の山本健司氏が「在外教育施設の概要とグローバル人材育成について」と題した講話を、また北京日本人学校(中国)などに赴任した経験のある海外子女教育振興財団の奥田修也教育相談員が「日本人学校駆け出しの頃に知っておきたかったこと」と題して講義を行った。
 午後からは「学校採用教員のための教員研修・」として3人の講師が演壇に立った。はじめに東京学芸大学附属大泉小学校副校長の細井宏一氏が「教師としての基礎的素養」について、心構えや服務事項、教育現場での1日・1年の流れ等に関して説明した。次に東京学芸大学教職大学院特命教授の今井文男氏が「学級経営・生活指導・危機管理」をテーマに、四月当初の学級スタート時に仕事内容の見通しを持てるよう、基本的な知識や心構えについてアドバイスした。続いて東京都立国際高等学校指導教諭の高松美紀氏が「授業構成・運営の仕方と授業技術の基礎」にかかわる基本的な考え方や、授業実践の基盤となる学習ルールや指導方法等について具体例を交えて紹介した。
 2日目は「学校採用教員のための教員研修・」として、まずは細井氏が「教科等指導の基本的な授業の進め方」と題し、学習指導要領を踏まえた指導の基本的な展開について実践的な講義を行った。それに続き、「国語」「算数・数学」「社会」「理科」「外国語(英語)」「音楽」「幼稚園」「養護」「特別支援教育」の班に分かれてのワークショップが昼休憩を挟んで午後まで実施された。
 内定者たちは各教科等に精通している講師の指導のもと、グループワークや模擬授業を通し、赴任後に生かせる授業づくりや指導方法の基本について理解を深めた。途中、皆で意見を交換し合う時間も多くあり、どの班にも終始、活気ある心地よい緊張感が漲っていた。
 研修終了後は、赴任先での抱負を笑顔で語り合う内定者の姿が多く見られ、「教師としての心構えや学級経営について、授業を組み立てるポイントや発問の仕方など、ベテランの先生がたの具体的なアドバイスを聞けてたいへん勉強になった」「現職の教員だが、初心に戻り気が引き締まった。日本とほぼ同じカリキュラムで教育しているとはいえ、やはり違うことなどをたくさん知ることができて勉強になった。この研修で人脈が広がったのもよかった」「教科に分かれての研修では『見える化』の大切さを痛感した。また、子どもを引きつけるアイディアをたくさんもらい、すぐに実践してみたい」等のやる気に満ちた声が聞かれた。
*2021年4月赴任の学校採用教員募集に関しては、HPに掲載されています(https://www.joes.or.jp/zaigai/teacher)。

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