海外子女教育ニュース

海外子女教育ニュース

帰国子女教育を考える会第81回研究例会を開催(2019年9月号)2019.08.20

6月22日、YMCA学院高等学校(大阪市天王寺区)で、「帰国子女受入校の実際を聞く」をテーマに研究例会を開催し、関西学院中学部・高等部、大阪薫英女学院中学校・高等学校、京都外大西高等学校の3校が発題した。
同会はおもに関西圏で帰国生を支援する教育関係者や保護者の会等が1990年に設立した研究団体で、毎回異なるテーマで年間3回の例会を開いている。
はじめに、1981年に帰国生の受け入れを始めた関西学院高等部の田澤秀信副部長が演台に立った。多くの卒業生が系列の大学に進学するため、受験指導が不要という特性に触れつつ「本校では、落ち着いた環境で『凡ての人の僕たれ』という聖書のことばを大切に世界で活躍する生徒の育成を目指している」と紹介した。さらに、文部科学省より「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業」の拠点校に指定され、世界の諸問題を扱ったり、体験型学習を行ったりするなかで「実践的課題解決能力を備えた人間力育成に力を入れている」と語った。
次に、1991年に留学制度を始めた大阪薫英女学院の西村正弘教頭が「本校は人を敬い・信じ・愛し、たくましく生きる女性の育成を目指し、1931年に設立。英語教育を中心とした国際教育に力を入れるとともに、人とのつながりを重んじ『一人で勉強しない』を合いことばとしている」と話した。延べ4100人超を送り出している留学プログラムは、約30の姉妹校と日本人女性の現地アドバイザーサポートおよび一人一家庭のホストファミリー体制を持つといい、生徒たちがこの留学プログラムを念頭に、英検をはじめとして具体的な目標を立てて同級生と共に努力する姿は喜ばしいと述べた。
最後に、1995年に帰国生の受け入れを開始した京都外大西高等学校の早藤充企画部長が朝のホームルームでの確認テストに始まる「学校生活の一日」を紹介しながら同校の特性について説明した。「授業アンケート」等を活用し、生徒の学力伸長をはかるさまざまな方策を行っていることや、ユネスコスクールや模擬国連をはじめ、留学制度も整備していることを紹介し、「国際感覚育成に力を入れる一方、自由を基調にけじめと規律を生徒に求める校風は建学以来の『一人ひとりの個性と志望を最も大切にする』学校創設者の精神を具現したもの」と述べた。
参会者からは「各学校の特色ある取り組みがわかり、学校選択の確かな情報を得られた」「増加している外国人の子どもたちへの対応も」等の感想が上がった。

一覧に戻る