海外子女教育ニュース

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学校会員連絡協議会を東京で開催(海外子女教育振興財団)(2019年7月号)2019.06.25

海外子女教育振興財団は6月6日、金沢工業大学大学院虎ノ門キャンパス(東京都港区)において、本財団の維持会員である帰国生受け入れ校の関係者等を対象に「帰国生のための特別プログラム(習熟度別授業、進路指導、入学後の支援体制等)について」をテーマに協議会を開催した。同会は各校の受け入れ体制をさらに魅力的なものにしていただくための情報交換の場として行われている。
47の学校や企業等から62人の参加があった。
はじめに本財団の中村雅治理事長があいさつに立ち、日ごろの支援に感謝するとともに、海外子女の動向に関して「滞在国等による就学形態の違いが顕著に見られ、多様化が進んでいる」と話した。
その後、お茶の水女子大学附属中学校教諭の大塚みずほ氏が「多様性を尊重する学校を目指して〜帰国生一人ひとりを支える・生かす・伸ばす〜」と題し、自校の取り組みについて講演を行った。帰国生の特性は多様性にあるとし、彼らを日本文化に同質化させるのではなく自尊感情を持てるように育む一方、一般生との相互啓発を目指していると述べた。さらに、個に応じた教育をするために、「将来、どう生きていきたいか」を生徒に問い続けると言い、自身に決めさせることが、その後の学習や責任を持って生きるモチベーションにつながっていくと話した。
続いて、啓明学園中学高等学校国際学級主任の川上さくら氏が演台に立った。啓明学園は帰国生のための学校として始まり、現在、国際生は全体の約30パーセントを占める。国際生の教育に対しては「学校全体で取り組む」姿勢で、学習や生活等のあらゆる面でサポートを行っているという。その中心を担う国際学級では「自己肯定感」「ピア(仲間)サポート」「ことば全体を支えること」を大切に、「入試から進路まで生徒に伴走する」体制がとられていると紹介した。
質疑応答では、「ピアス等、校則はどのようにしているのか」「セミリンガルの生徒に対する指導は?」等の質問が絶え間なく続いた。

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