海外子女教育ニュース

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2019年度日本人学校等学校採用教員内定者研修を実施(海外子女教育振興財団)(2019年4月号)2019.03.18

海外子女教育振興財団は日本人学校等学校採用教員内定者を対象に、2月16日に国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)、17日に東京学芸大学附属大泉小学校(同練馬区)において研修を行った。
学校採用教員とは日本人学校等の現地採用教員のうち、本財団による支援制度を通じて採用される教員のこと。19年度の内定者数は128人、赴任先はアジア地域の日本人学校を中心に27校33校舎にわたる。
今回の研修のおもな目的は、「海外渡航に必要な準備を行う」「海外子女教育、日本人学校等について理解し、教員としての心構えを認識する」「日本人学校等の教員として求められる基本的な心構え、具体的な指導方法等について学ぶ」「研修を通じて、同期の教員同士の連帯感を高める」こと。
初日は国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、日本人学校等や本財団の概要、渡航手続きに関する説明を行ったほか、文部科学省総合教育政策局教育改革・国際課海外子女教育専門官の小林美陽氏がグローバル化等に伴う日本の教育の動向や海外子女教育について、またバンコク日本人学校校長の室賀薫氏が「日本人学校等学校採用教員に期待すること」と題して、講話を行った。内定者たちへの熱いエールに場内はやる気に満ちた高揚感に包まれた。
午後からは「学校採用教員のための教員研修」として3人の講師が演壇に立った。はじめに東京学芸大学附属大泉小学校副校長の細井宏一氏が「教師としての基礎的素養」について語り、心構えや服務事項、教育現場での一日・一年の流れ等に関して説明した。次に東京学芸大学教職大学院特命教授の今井文男氏が「学級経営・生活指導・危機管理」をテーマに、四月当初の学級スタート時に仕事内容の見通しを持てるようアドバイスした。続いて東京都立国際高等学校指導教諭の高松美紀氏が「授業構成・運営の仕方と授業技術の基礎」にかかわる基本的な考え方や基盤となる学習ルールの持ち方、指導方法等について具体例を交えて紹介した。
二日目は会場を東京学芸大学附属大泉小学校に移し、細井氏が「教科等指導の基本的な授業の進め方」と題して、学習指導要領を踏まえた教科指導等に関する実践的な講義を行ったあと、「国語」「算数・数学」「社会」「理科」「外国語(英語)」「音楽」「幼稚園」「養護」のグループに分かれてワークショップが実施された。
各グループにはその教科等のみならず海外子女・帰国子女教育にも精通しているベテランの講師がひとりずつつき、指導等を行った。内定者たちはグループワークや模擬授業を通し、赴任後に生かせる授業づくりや指導方法の基本について理解を深めた。途中、皆で意見を交換し合う時間もあり、どのグループにも終始、活気ある緊張感が漲っていた。
研修終了後は、赴任先での抱負を笑顔で語り合う内定者の姿が多く見られ、「授業の組み立て方や発問のポイントなど、知識にも経験にも長けている先生方のアドバイスを多く聞けてたいへん勉強になった」「教科に分かれての模擬授業など、深い内容の実践を学べて参考になった」「すでに教員をしているが、基本的なことについて再確認できてよかった。日本人学校ならではの留意点を知れたのはとても有意義で、今後しっかり生かしていきたい」等の元気な声が聞かれた。
*今後の学校採用教員募集に関しては、説明会のスケジュールや会場等含め、随時HP掲載される予定です(https://www.joes.or. jp/zaigai/teacher)。

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