海外子女教育ニュース

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帰国子女教育を考える会 第79回研究例会を開催(2019年2月号)2019.01.17

「帰国子女教育を考える会」は11月17日、大阪教育大学附属高等学校池田校舎(大阪府池田市。以下、「大教大附高」)において「本校の紹介と帰国生支援、そして国際交流」をテーマに研究例会を開催した。宝塚大学顧問の脇田孝豪氏を司会・進行役に、大教大附高と大阪府立住吉高等学校(以下、「府立住吉」)がそれぞれ発題を行い、20人余りが参加した。
同会はおもに関西圏で帰国生を支援している教育相談員や企業の人事担当者、学校関係者や保護者の会等が1990年に設立したネットワークで、毎回異なるテーマで年間3回の例会を開いている。
はじめに大教大附高の筒井和幸副校長が思い思いの服装で卒業式に臨んでいる卒業生の様子を写真で示しながら、校風「自由・自主・自律」について説明したほか、同校の文化祭を通じて生徒たちが成長していく過程をビデオで紹介した。
帰国生は各学年に数人ずつ在籍しているが、その多くが行事や学習に進んで取り組み、互いに学び高め合いながら充実した学校生活を送っているようだと話した。学校行事の中心的な役割を担う意欲的な生徒も珍しくないという。
続いて、同校の国際交流委員会の山脇一輝教諭から国際交流の取り組みに関する紹介があった。その柱は、・ユネスコスクールとしての活動 ・総合的な学習でのESDおよびSDGs ・海外のユネスコスクール(韓国のサンダン高校とリトアニアのジャミナ高校)との学び合い。特に・に関してはディスカッションを行うよい機会になっていると述べたほか、最近はIB教育の導入に挑戦していると話した。また大阪教育大学の教育実習生に対する指導を通して、附属校・教育研究校としての務めを積極的に果たしていると述べた。
次に、府立住吉の寺田明彦教頭が同校の概要と特色ある取り組みについて紹介した。同校は1922年創立の伝統校で、現在は国際文化科と総合科学科を有し、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けている。寺田教頭は「教育産業と連携した北畠講習」、「TOEIC講習」、「定期テスト前に京大・阪大在学中のOBが学習支援する『帝陵塾』」、「朝7時開室の『自主学習室』」等、意欲のある生徒を積極的に支援する取り組みについて説明した。さらに海外研修やユネスコスクールの活動を中心に充実した国際交流を実施していると述べ、国際文化科2年生を中心に第2外国語(韓国・朝鮮語、中国語、フランス語、スペイン語)が選択可能なことについても触れた。また、帰国生選抜試験の合格者には保護者同伴での聴き取り調査を行い、必要に応じた学習支援体制を組むとともに、入学後は学校生活が円滑に進むよう同様の条件で入学した先輩との交流会を開催するなど、丁寧なサポート体制があることを紹介した。
質疑応答には大教大附高から本管正嗣主幹教諭、府立住吉から白川ひとみ首席と藤井千恵子教諭が加わり活発な意見交換が行われた。

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