国内学校(帰国子女受入校)関係者のみなさま

学校会員連絡協議会

2019年度 第3回学校会員連絡協議会(東京・2019/11/29開催)2020.02.03

海外子女教育振興財団は11月29日に金沢工業大学大学院虎ノ門キャンパス(東京都港区)で、本財団の維持会員である帰国生受け入れ校の関係者を対象に学校会員連絡協議会を開催した。

「グローバル時代における帰国子女教育の方向性について考える〜帰国生の特性伸長、適応教育、多様性への対応〜」をテーマとして行われ、33の学校等から38人の参加があった。

同会は各校の受け入れ体制をさらに魅力的なものにしていただくための情報交換の場として、毎年、それぞれにテーマを決めて行われている。

はじめに本財団の中村雅治理事長があいさつに立ち、日ごろの支援に感謝するとともに、海外子女の現状や傾向について説明し、今後はトライリンガル・トライカルチャーの時代になるだろうと述べ、帰国生の受け入れ態勢のさらなる充実に期待した。

続いて、奈良教育大学教授(教育社会学・異文化間教育)の渋谷真樹氏が「グローバル時代における帰国子女の方向性」と題した講演を行った。現代社会で求められるコンピテンシーについて「相互作用的に道具を用いる力」+「自律的に活動する力」+「異質な集団で交流する力」と話し、多様な人々と協働する力を持ち得る帰国生の可能性に、文部科学省も「グローバル人材の金の卵」と期待していると述べた。

また、2017年度から本財団が文部科学省から委託された「在外教育施設の高度グローバル人材育成拠点事業(AG5)」の一環でアメリカの補習授業校を対象に行われた調査結果から、海外生の特徴や傾向について、「帰国予定がわからない、もしくは『ない』子どもが過半数」「日本語が第一言語でない子どもが半数近い」「概して補習授業校でも現地校でも友人関係は良好」等と紹介し、日本国内に比べ、自己肯定感が高く、ボランティア精神に富み、将来は日本以外で仕事をしたいと考えている子どもが多いと報告した。

さらに、海外生にはグローバルなコンピテンシーが芽生えていると話し、帰国生受け入れ校のあり方として、「多様性を積極的に受け入れる」「多様性に合理的に配慮する」「多様性を活かす」ことが大切とし、必要な子どもに必要な指導をすることの重要性を説いた。

その後、参加校が4・5人ずつの班に分かれ「多様性の積極的な受け入れ・合理的配慮・活かし方」をテーマに協議が行われた。

それぞれ、多様性に合わせた施設の整備や帰国生が活躍できる機会をつくる具体例のほか、「教員に多様性を受け入れる感覚が必要」、「あえて配慮をしないことで、持ち前のたくましさが育まれることにも期待したい」、「受け入れを、受け入れ校全体で捉え、各校が特色を明確に打ち出すことで、帰国生が自分に合う学校を見つけやすくなったらよい」等の声が聞かれた。


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