参加者の声

ファシリテーター
林 佑香さん
ボストン・カレッジ(アメリカ・ボストン)
大学院1年
特定非営利活動法人 グローバルな学びのコミュニティ・留学フェローシップ
コアメンバー
(肩書、所属校、学年は2023年3月当時)
ディスカッションのゴールは「みんなが楽しんで積極的に交流できること」と考えていたので、それが実現できてよかったと思います。子どもたちは、仲間の夢を聞いて「それ知ってる」「漫画で読んだ」などと自分の知識や経験をもとに、活発に意見やアイディアを出していました。
ディスカッションが苦手な子も、自分のことを積極的に語る子もいます。どうしても発言の量が偏ってしまい、バランスが難しいときもありました。しかし慣れてくるとファシリテーターが介入しなくても、自然に子ども同士で「どう思う?」と声をかけあうようになりました。うどんの種類の話題が出たときには、すぐにイメージできずに戸惑っている子がいることに気づいて、「画像送るね」と自発的に助け船を出してくれました。子どもたちはとても多忙なのですが、部活の休憩時間や病院の待ち時間に「ちょっとだけ」「いま話せないけど」と、チャットで参加してくれた子もいました。
最初は「料理が好きだからコックさん」と単純だった夢は、ディスカッションを通じて食文化や栄養学などとの関連に気づいて、「食を通してさまざまなことを伝えられるコックさんになりたい」と、磨きがかかったものになりました。子どもたちが「自分の夢で世界の何かを変えられる」という意識を持ったことは、未来につながっていくと思いました。
20代の私から見れば子どもたちは世代が違うので、「教える」モードになってしまうのではないかと思っていたのですが、子どもたちの発言から学ぶことも多く、一緒にチームとしてディスカッションできました。この経験は、将来私が違う世代の人たちと一緒に一つの課題を考えていくときに、きっと活きてくると思っています。