海外学校(在外教育施設)関係者のみなさま

日本人学校等学校採用教員 現役学校採用教員レポート

渡邊 眞子さん

平成28(2016)年度
【タイ】シラチャ日本人学校 学校採用教員

地方の大学卒業後、新卒で赴任しました。小学校5年生の担任をしています。

応募のきっかけは?

海外子女教育振興財団の募集を知ったキッカケは、当時通っていた大学の、学生宛に配信されているメールです。教育学部に所属をしている学生宛には,定期的に各都道府県の採用情報が送信されるのですが,数多く届いたメールの中で、偶然海外子女教育振興財団が募集するメールに気がつきました。普段あまりメールを気にすることはなかったのですが,このメールを見たときには、「え、海外の日本人学校に挑戦するチャンスが新卒でもあるのか。」と驚きました。元々,いつか海外の日本人学校で勤務をしたいと思っていたのですが、こんなに早くチャンスに巡りあえるとは思わず,採用情報のメールを見つけてからはどんどん自分で情報を集めていきました。もちろん日本で教員の経験を積んでから、海外の日本人学校に勤務するためのi試験に挑戦するという選択もあります。けれども、その時に何があるか分かりませんし、もしかしたら病気、結婚、出産など海外に出ることが難しい理由も出てくるかもしれない、それなら今のタイミングで一度挑戦しておきたい、という思いから応募を決めました。任期終了後は、国内で教員をしたいと考えています。その際、今度は海外での教員生活を生かし、日本に住んでいる子どもたちの国際的感覚の育成に貢献していきたいと考えています。

日本人学校の様子

シラチャ日本人学校は、今年で開校8年目を迎える学校です。開校時は89名でスタートした児童生徒数も,現在では400名近くまで増加しました。年に一度現地校との交流会を開催するだけでなく、普段から、週に1時間のタイ語の授業、1年間通して行われる水泳の授業など、タイならではの教育が行われています。

現地での生活

私の場合は,寒いのがとても苦手なのでタイのような熱帯の気候が結構気に入っています。12月でもカーディガン程度で足りるのでとても過ごしやすいですが、暑さや紫外線は日本よりも断然強いので、真っ黒に焼けてしまいました・・・。数年後シミやそばかすなど反動が来そうで怖いです。
学生の間はずっと実家を離れていたので、一人暮らしをすることについては何の不安もありませんでした。ただ,実際に海外で生活をしてみて、日本での暮らしと全然違うなと思ったことはたくさんあります。特に嬉しいのは物価の安さです。タイの物価は、日本の3分の1程度です。コンビニでお弁当を買うとしても、日本だと400円程かかるものが、タイだと100円以下で買うことができます。デパートに出店している,世界規模のブランドについてはあまり値段の差を感じませんが,Tシャツや靴下などは,屋台に行くと1着500円、5足で300円ぐらいで手に入ります。なので、たまにナイトマーケットに行って買い物をするのも楽しみです。一方、やはり言葉がなかなか通じないことで苦労することも多いです。そこは,少しずつ自分でタイ語を勉強して慣れていきたいと思います。日本では簡単に手に入るもの(両面テープ付き磁石、マッキーなど)が中々見つからず、授業の準備が大変な場合もありますが、そこも現地にある物で何とかしようと頑張っています。苦労することも、前向きに捉えることで楽しく過ごしています。
また、最初に言ったように気候が全然違います。ちなみに今は12月ですが、家では冷房をつけています。この前両親とテレビ電話をした時に、実家ではもう炬燵が出ていたことに驚きました。逆に、両親は,私が12月になってもまだ水泳の授業をしていることに本当に驚いたそうです。
今は、教員生活1年目ということもあり、目の前の仕事を一つ一つこなしていくのに必死な日々が続いているため、あまり遠出はできていません。けれども、少しずつ近所で好きなカフェや屋台を見つけたり、お気に入りの散歩コースができたりなど、近場で楽しみを見つけることはできました。2年目以降,教員の生活に少しずつ見通しをもつことができるようになったら、今度は国内の観光スポットや現地の人しか知らない穴場など、もっとタイでの生活を満喫していきたいと思います。

これから応募を考えている方に一言

大学の友人に海外の日本人学校で働くことを伝えたら、「どこからその情報を手に入れたの!?」と、驚かれることが多いです。周りを見ると、興味は多少もっていても、その情報を知らなかったという人が何人もいました。なので、今私のレポートを読んで下さっているということは、すでにその情報を知っていることであり、チャンスを掴んでいるのだと思ってください。
日本での教職経験がなく、海外の日本人学校が初めての勤務になることについては、最初こそ不安に思うこともありました。けれども、育成担当でついてくださる先生だけでなく、多くの先生方から、授業作り、学級経営,子どもや保護者とのかかわり方など、教師として必要なことについて、日々多くのことを学ばせていいただいています。また、進路指導、危機管理、人権教育など、研修の内容も充実しているので、国内と同じように学ぶことができると思います。日々学び、働き,忙しい仕事ではありますが、とても充実した日々を送ることができています。海外で数年暮らすというのも,これから先そう何度もある機会ではないので、ぜひ体験してほしいです。
特に、私と同じ新卒という立場で迷っているかたには、新卒だからといって不安にならず、思い切って挑戦してほしいと思います。頑張ってください!

5年生は2泊3日の臨海学校に行きました。多くのレクリエーションをしましたが,穴掘り大会は特に盛り上がりました。

現地校との交流会です。全校児童のボディーパーカッション,和太鼓演奏,くす玉を使って現地校の子どもたちを歓迎しました。

学校近くの大学に協力をしてもらい,田植え体験を行いました。初めての体験に子どもたちもとても楽しそうでした。

自動車工場に見学に行ったときの様子です。子どもたちは工場の人の話を真剣に聞き,たくさんメモをとっていました。

一日のスケジュール

05:00 起床 自分が朝方の人間なので早起きです。朝ちょこっと仕事をしてから出勤準備をします。
06:30 自宅を出発 同じマンションに住んでいる同僚と,校用車に乗って出勤をします。
06:50 出勤 朝はとても早いです。(行事等、場合によってはさらに早く出勤することもあります。)
07:30 児童・生徒登校 シラチャ日本人学校の児童・生徒の大半がバスを利用して登校していますが、最近は徒歩通学者も増えてきました。
08:25 授業開始 元気いっぱいに1日がスタートします!!!
12:05 昼食 給食がなく,全員お弁当を持参します。
15:50 児童・生徒下校 職員全員でスクールバスを見送ります。
16:00 夕会 職員同士の情報共有をする貴重な時間です。この後、研修や学部会など様々な業務がある場合もあります。
20:00 業務終了 18時バスと20時バスのどちらかで帰宅をします。
20:20 帰宅 今日も1日を乗り越えられた〜とホッと一息つくことができる瞬間です。
20:30 夕食 同僚と食べたり、コンビニや屋台で買ったり・・・平日は食事をさっと済ませます。
23:00 就寝 シャワーを浴びた後、明日の授業準備など仕事をしてから寝ます。ベッドに入る瞬間がとても幸せです!