海外学校(在外教育施設)関係者のみなさま

日本人学校等学校採用教員 現役学校採用教員レポート

日本の小学校では挑戦しにくいこと、日本人学校だからこそ挑戦できることが山ほどあります。

長谷川 歩さん

平成26(2014)年度
【メキシコ】アグアスカリエンテス日本人学校学校 採用教員

前職は大阪の小学校で常勤講師。
現在は小学部2年担任、その他、小学部1、2年体育・スペイン語、中学部
2、3年家庭科、家庭科クラブ。

応募のきっかけは?

大阪市で数年講師をした後、シンガポール日本人学校に学校採用教員として赴任したのが2009年でした。3年間、全国各地から集まったすばらしい先生方に支えられ、教員として大きく成長させていただきました。 帰国後、財団の学校採用教員説明会で、シンガポールでの経験をお話しさせていただく機会を得ました。資料を作成するためにシンガポールでの3年間を振り返った際、「まだまだやりたいことがあった!」と気づきました。日本の小学校では挑戦しにくいこと、日本人学校だからこそ挑戦できることが山ほどあります。また、日本人学校であっても、小規模校と大規模校では、できることが全く異なります。私は、シンガポール日本人学校で大規模校を経験したので、小規模校の日本人学校で働きたいという願望が大きくなっていきました。 そんな私の希望に沿うかのように、学校指定で受験できる第1期学校採用教員募集が行われました。全ての募集校の学校教育方針、校風を検討し、私の希望に合ったアグアスカリエンテス日本人学校に応募を決めました。

日本人学校の様子

1982年9月に企業立在外教育施設として開校し、1997年には日本政府より在外教育施設全日制学校法人の日本人学校としてして認可され現在に至っています。 現在、全校児童生徒83名と、小規模でアットホームな学校です。子どもたちはいつも元気で、明るく、伸び伸びとしています。中学生は小学生の面倒をよく見て、下級生の子どもたちは上級生を慕い頼りにしています。子どもたちは、保護者の方が作ってくれるカレーの日や豚丼の日、読み聞かせ会などを楽しみにしています。教員は、担当学年以外にも、他学年での教科担当をしたり、クラブ活動や委員会などで、ほぼ全学年の児童生徒と関わりがあります。9月に行われる運動会には、アグアスにいる日本人が大集結します。まさに邦人社会の絆が深い日本人学校だと言えます。

現地での生活

海外で働くと、日本の良さに改めて気づかされます。もちろん、良くないことを感じることもあります。日本で働き続けていたら目も向けなかったようなことに気づき、そして考えさせられます。そんな学びが海外の生活にはあります。 メキシコと聞くと良いことより良くない面が大きく取り上げられることがあります。確かに、治安は決して良くないかもしれません。しかし、日本以外の海外で生活をするとなれば、いくら治安が良い国と言われていても、安全管理に気を配る必要があります。メキシコで生活する上では、常に安全管理を気にする必要はありますが、管理さえしっかりできていれば、日本と変わらない、むしろ日本以上に楽しい生活を送ることができます。

これから応募を考えている方に一言

私のように、「この日本人学校で働きたい!」という明確な希望がある人は第1期募集がチャンスです。志望動機書や面接でアピールすると良いと思います。 レポートや説明会等で話を聞いて、「どこかの日本人学校で働きたいな。」と希望をする人には、第2期募集がオススメです。多くの場合、現職の校長先生が面接をしてくださいますので、その人に合った日本人学校を勧めてくださると思います。 財団の説明会で、私の話を聞くの2回目です、と声を掛けてくれた方がいました。聞くと、昨年はだめだったとのことでした。今年こそは!と意気込んでの説明会参加だったようです。今年度は内定を頂いたようで、研修時に見かけた時には、私の心も温かくなりました。強い信念がある人は、輝いて見えます。 日本人学校での勤務を希望する方は、是非チャレンジしてください。

休み時間には、グラウンドで元気いっぱい遊びます。日本と変わらない光景です。

下校時、早めにプラサに集合して、校長先生とお話をします。

メキシコの春の様子です。ソカロ(広場)には、紫のハカランダがきれいに咲いています。

メキシコ料理のスープです。トルティージャと一緒に食べて、お腹一杯になります。

近郊には、きれいなコロニアル都市があります。メキシコには世界遺産がたくさんあります。

一日のスケジュール

05:30 起床・朝食 朝食・お弁当を作ります。1人分だとお弁当の内容が偏ってしまいがちですが、なるべく毎日違うものを作るように心掛けています。
07:00 出勤 「ブエノスディアス!」パルケ(集合住宅)の守衛さんに挨拶をして、自転車で出勤です。学校に着いたら、スケジュールの確認をします。
07:30過ぎ 児童生徒登校 トランスポルテ(通学バス)が順次到着します。朝から全校でマラソンをしたり、大縄をしたりする朝体育の日もあります。
08:10 朝の活動 全校朝会や集会、読書、委員会などを行います。
08:30 授業開始 小学部と中学部では、授業の終了時刻が異なるので、ベルは鳴らしません。各自、時計を見て行動できるようにしています。
12:10 昼食 月に2回、保護者の方がおいしいカレーと豚丼を作ってくださいます。毎回、おかわりの大行列ができます。
15:05(16:05) 児童生徒下校 6校時(7校時)の授業を終え、トランスポルテで下校します。
15:15 会議・教科塾 会議の無い日には、教員間で教科指導法を学習する教科塾が30分程開かれます。塾長は教科専門の先生が行います。国語・算数はもちろん、他教科の教科塾も行われます。
会議等終了後 教材研究・準備 翌日の学習準備を行います。先輩の先生方にもアドバイスをいただき、児童生徒にとって分かりやすい授業になるよう、教材研究をしっかり行います。
16:35 退勤 校長先生に許可を得て、19:00まで職員室で仕事をしても良いことになっています。
18:30 家庭教師 週1・2回、全職員スペイン語を習っています。私も少しずつコミュニケーションを図ることができるようになってきました。
20:00 夕食 日本食はわずかですが手に入ります。日本食屋さんも数店あります。月に1度、鮮魚屋さんが刺身や日本の野菜を売りに来ます。週末には、同僚とご飯を食べに行くこともあります。
21:00 勉強・趣味 ほっと一息つく時間です。おいしいコーヒーを飲みながら、スペイン語の勉強や趣味に費やします。
23:00 就寝 一日の体力を使い果たし、23時頃就寝します。