海外学校関係者の方

教育活動等援助 過去の援助実績

イーストテネシー補習授業校(平成16年度)

(1)学校名 イーストテネシー補習授業校
(2)責任者名 運営委員長 大西 明彦
(3)担当者名 校長 福永 規
(4)事業の名称 近隣補習授業校研究会参加補助
(5)事案の概要 本研究会は数年前から派遣教員が配置されている本校並びに中部テネシー、セントラルケンタッキーの三校を中心に開催されていたが、昨年度の中部テネシーでの研修会から未派遣校にも呼びかけ、テネシー州、ケンタッキー州を中心とした近隣補習授業校研究会として発足した。
運営委員にとっては学校運営上の課題や問題点の情報交換の場でもあり、また、三校以外の講師にとっては教科指導や評価等の悩み相談や情報交換を中心に貴重な研修の補充の場となっている。
今回は次年度主管校という立場で、運営委員は開催期日や予算並びに教育環境整備等の情報収集、講師は本校の研修テーマ“読み取る力の育成法”を視点に授業参観及び分科会に参加した。
教科指導面の成果については各講師の別紙出張報告書に記されているが、教室環境の違いによる板書計画の違い、掲示物の工夫等をはじめ、週2〜3時間の中で如何に国語の基礎的基本的な内容を効率的に指導するか、読み取りを如何に深めていくか等について研修ができたと思っている。
また、運営委員・事務員も補習校の財政面、施設設備面、事務の効率化という内容面でも情報交換を深めることができ、有意義な研究会であった。
本校参加者
運営委員 運営委員長他 5名
校長 1名
講師 小学部 6名  中学部 4名  高等部 2名
事務 1名  事務補助(国際学級) 1名
三校以外の参加
エリザベスタウン・シンシナティ・グレータールイビル・ロアノーク各補習授業校
栗原 祐司 国際交流ディレクタ−
(6)実施時期 平成16(2004)年9月4日
(7)経費確定額 108,900円(990USドル)
(8)成果物

(1)講師出張報告
(2)研究会指導案
(3)各部会等写真

(9)写真等

休み時間を利用し、在ニューオリンズ日本国総領事館 総領事石川 正紀 様と本校運営委員が補習校の役割や保護者の役割等について懇談。
総領事もご子息が補習授業校のご経験があり、親としてのご苦労話などもお聞かせ頂いた。
在ニューオリンズ日本国総領事館 総領事 石川 正紀 様(左から2人目)と本校運営委員

学校運営部会では、どの補習校も頭が痛い、校舎の借用状況や講師の確保等について情報交換がなされた。
セントラルケンタッキー補習授業校はケンタッキー大学のジャパニーズプログラムとして位置付けられ、講師は大学の職員として勤務をしているとのこと。
学校運営部会(前列右から6人)

それぞれ解決したい課題を書き出し、KJ法で話し合い。
各校からのいろんな取り組みの情報交換がなされ、次年度の検証を約束した。
小学部低学年部会(川瀬講師参加)

宿題の与え方、児童数の多・少による学習の進め方の違い、習熟度学習等について、2時間では足りないほど沢山の悩みや取り組みの情報交換がなされた。
小学部中学年部会(右列 木口屋・藤原講師参加)

来年の本校での研究会が待ち遠しくなるほどのいろんな実践報告が紹介された。
特に学校と保護者が一体となって子どもの教育にあたることが重要であるという認識は規模の大小に関わらずどの補習校も同じ。
小学部高学年部会(藤原久 C早苗 田中講師参加)

どの補習校も同じように悩んでおり、話し合いを通し、心強い仲間ができたように思う分科会であった。
中高(国語・数学)合同部会(富賀見 平山 鶴岡 鈎 蠣崎 本田講師参加)

黒板は現地校の担任の先生の掲示物が貼ったままにしてあるので、板書がほとんど出来なく、事前に模造紙などに書いてきたり、プリントを作ったり準備も大変な様子だった。
授業風景(小学部2学年)

子どもたちも一週間に一度の補習校、国語の時間が楽しいそう。
授業風景(小学部3学年)

この学級は日本の学校と変わらないような31人の学級。
担任の先生の経験豊富な丁寧な指導ぶりに参観した講師も皆感心。
授業風景(小学部4年)

先生のアイデア豊かな導入で、生徒たちは地図の読み取りに真剣に取り組んでいました。
授業風景(中学2年社会)

生徒の席順や机の配置もよく考えられ、生徒たちに如何に興味関心を持たせるかと工夫されている国語の授業です。
授業風景(高等部国語)

毎週頭の痛い日案も今週ばかりは作成しなくて済み、参観者の立場で「あーだ。こーだ。」と言いながら、楽しく和気藹々に昼食を食べている職員。
提供して頂いた日本食の弁当も好評。
本校職員(昼食) 右列:運営委員

財団援助額 100,000円