海外学校関係者の方

教育活動等援助 過去の援助実績

ヘルシンキ補習授業校(平成16年度)

(1)学校名 ヘルシンキ日本語補習学校
(2)責任者名 運営委員長 ヒルトゥネン久美子
(3)担当者名 ヒルトゥネン久美子
(4)事業の名称 学習背景の異なる児童への教育的効果改善の為の基盤研究
(5)事案の概要 本校では異なった生活背景などから、日本語(国語)の語学レベルと勉強への動機つけの異なる生徒の在籍するクラス運営の難しさという問題を常に抱えて来ましたが、その対応については各講師が其々その場に応じて対処し日々模索・奮闘してきた状況で学校としての対策案や基本指導案などは未だ作成されていない現状です。今回本校として始めて教育現場の統一した現状把握作業を行いました。講師による教育現場現状レポートで現状の把握をし、また保護者に対するアンケートにより、保護者が学校に対して期待している事柄を知りました。両者の見解の相違や教育現場の問題点は後日開催された教育セミナーの懇談会を通して活発に意見交換がされ、両者共にまずは現状把握の第一歩を踏むことが出来ました。同時に教育セミナーでは東北福祉大学助教授の前田泰弘氏による講演会も実施され、我々の子供たちが正に今置かれている、“二言語併用と異文化の特殊環境における子供の心の発達”を知ったことは、補習校の授業運営のあり方を検討する上で非常に参考になりました。学校運営に携わる我々自身がその現場の実情を正しく理解する事の重要性は言うまでもありません。また各報告書・レポートを外部の専門家に分析依頼をすることで、専門家による客観的な現状の分析結果が示され、また今後の改善の為の効果的対策案の提案もいただけました。客観的な視点での現状を知りえた事は、今回の目的である「教育改善の為の基盤研究」の成果としては大変参考になるものでした。今後、この結果をひとつの大きな提案として改善策の試みに挑戦することになります。
(6)実施時期 平成16(2004)年9月〜平成17(2005)年3月完了
(7)経費確定額 104,606円(763,55ユーロ)
(8)成果物

*講師による教育現場現状レポート
*保護者アンケートのまとめ
*教育セミナー報告書
*教育セミナーに関する講師感想アンケート
*教育セミナー記録ビデオ(講演会)
*教育セミナー講演会資料(CD-ROM)
*東北福祉大学研究グループ分析結果
*6年生クラスへのアンケート「私の補習校」
*事案についての報告書(事案担当講師)
*講師レポート1「保護者と講師間におけるコミュニケーションの必要性とその手段について」
*講師レポート2「新任講師から見た教育現場の現状」
*講師レポート3「講師の視点から見た現状と改善案 −他補習校とも比較をした上で」

(9)写真等

教育セミナー・講演会風景

教育セミナー・懇談会風景

講師会議風景2

* 購入物(授業運営参考図書)

研究グループクラス授業参加風景1(2年生漢字カード遊び)

研究グループクラス授業参加風景2(3年生)

研究グループクラス授業参加風景3(6年生グループ討論)

財団援助額 100,000円