海外学校関係者の方

在外教育施設事務長会議 2015年度開催内容 分科会C-中国地区<8月7日(金) 13:00-14:00>

安全対策について

◆各校の学校周りのセキュリティや安全対策
◆AED(自動体外式除細動器)の使用

各校の学校周りのセキュリティや安全対策

  • 2012年に暴動が起こり、日本人学校の看板が燃やされたり、運動会のとき団地の上からみかんを投げられたりしたので、その後公安が24時間半年以上、巡回していた。何かあればすぐ来てくれ、公安に守られている状態。
  • 子ども達への被害や通学にも影響はなかった。
  • 監視カメラもついているので、今は平穏。それよりもPM2.5の方が心配。健康の安全面に注意している。
  • ガードマンが昼6名で、夜は3名。365日24時間体制。
  • 監視カメラとセンサーで、学校の周りは守っている。
  • 登下校のとき、朝夕警官が1名門のところを巡回。
  • 避難訓練・不審者侵入訓練は、年6回やっている。問題点は、門の隙間から犬と猫が侵入してくること。
  • 開校以来3年、侵入者はいない。
  • 校長室・事務室・門のところにボタンが付いていて、何かあれば公安に通じるようになっている。
  • 日商クラブと共催の夏祭りが7月第2土曜日にあり、一般者も含めて2,500人位集まるが、日商クラブが警備を依頼し私服警官も来てくれる。
  • 日常の出入りに関しては、学校にアポイントなしでやってくる人は、ガードマンが事務所へ連絡してくる。保護者等は入校カードを持っている。
  • 通学バスは、朝夕敷地内に入ってくる。公用車も出入りする。他の車両は出入りできない。
  • ガードマンに校内周りをチェックしてもらう。良い警備会社だが、ガードマンがつい携帯を見てしまうなど、たるみがちだが、ガードマンの不祥事はない。
  • 周りの日系企業と話し合い、国旗は常時掲げている。警報器具、監視カメラ、火災報知機を取り付けて、何かあれば即駆けつけてもらう。
  • ガードマン21名3交替。昼7名、夜4名。運動会・夏休み等保護者が集うとき、特別行事のときは警官が来てくれる。
  • 監視カメラは、校内各階にある。防犯のため、1時間おきに見ている。
  • ガードマンは外の巡回のみで、校舎内には入らない。
  • 2012年9月頃、3名の抗議があった。公安に連絡したら、50名位の警官が来てくれて心強かった。
  • S社の保安と役所が一緒になって、9名体制昼2名でローテーションを組んでいる。
  • 今年度からS社が理事になり、警備面で心強く思う。講演Bを聞いてもっと安全対策を強化しなければと感じた。
  • 監視カメラは校門のところに設置。
  • 保安室のガラスが割られた事があった。監視カメラで調べた結果、以前解雇された保安員だろうと思われる。
  • 保安室と各教室のガラスに飛散防止フィルムを貼っている。
  • 風や鳥で警報が鳴ることがある。
  • 門に識別できるものを設置しようと、財団の資金援助を受けようと思ったが、会計報告書類を求められ諦めた。
    ⇒財団では、トータルで見ているので、バランスシートの金額だけではなくその学校の必要性全体を見る。申請内容がどこまで伝わるかが審査のポイントなので是非申請していただきたい。
  • 安全面で予算はなかったが、見積もりを取り、監視カメラを取り付けた。
  • 安全面で予算はなかったが、見積もりを取り、監視カメラを取り付けた。
  • 消防訓練は、先生達が実際ホース等使えるように研修を受けた。
  • 家庭科室や理科室から火の出る可能性があるが、天井に取り付ける煙探知機がないのが課題。
  • 安全面全体で疑問に思うのは、ホームページから学校アドレスを削除しろ、というが、これは効果があるのか?
  • 実際の安全対策とは・・・?文部科学省や外務省を含めて意見を伺いたい。
  • 6月に理科の教員が実験の準備をしていたら煙が反応し、消防システムが発報した。問題はなかったが、管理体制強化の必要性を感じる。
  • 外部からの攻撃に関して、今年4月にプラスチック弾が打ち込まれた。まだ犯人は捕まっていない。
  • 不審者のチェックに外向きの防犯カメラを予算化していないが、今年度中に設置したい。
  • 猫は、たまに入ってくる。教員達は生き物に対して神経質で、猫といえども病気を持っているかもしれないので、臭いや音で追い出す対策を考えている。
  • 裏手の住宅地(日系企業)からの通用門があり、子ども達が通学用に使っていたが、その住宅が7月末に閉鎖になったことで、管理業者と相談して通用門を閉鎖した。これにより不審者侵入のリスクはなくなった。

AED(自動体外式除細動器)の使用

  • 中国では、有資格者か病院でないと使えないのに、業者が売り込んで養護教諭の指摘がありもめていた。
  • 子どもに使用して死亡したら、民事の問題。今の校長は、校長・教頭・事務長で責任を持って使うとしている。
  • AEDは持っている。日系の病院に頼んだり、電話している。年1回メーカーの講習はあるが、リスクは発生する。
  • 日本でもAEDを使う頻度はあるのか。ない事はないが、少なくともこれで救われていることもある。
  • 心肺停止になった場合、AEDを使って責任を追求する保護者がいるのか。
  • もしAEDを使って裁判になったらどうするか。民事の中で、学校が責任を取る損害賠償になったらどうするか。
  • 日本の学校では使えるが、中国の学校ではどうか。善意でやった事が加害者と言われないように。
  • 使用すること自体に問題はないが、使用して死亡事故等になると民事訴訟の対象になる。
  • AEDを3年前に購入した。メーカーから年1回研修を受けている。資格有無に触れなかった。その前、赤十字の研修を受け、資格を発行してくれたことがある。AED資格の取り方について引き続き、区と市の赤十字に確認する。
  • 日本人と中国人の保護者では救急に対する認識が違う。医者しかAEDを使えないと思うが、医者に対して不信感を持っていることや、人的な信頼関係を社会問題になっている。マスコミを含めて、人を助けるのは善い事だとこれから意識が変わってくるのではないか。
  • 1回20名〜30名集まれば、赤十字で無料研修を受けられ、資格も取れる。
  • 全責任が学校にあっても、AEDを使うかどうか。
  • ガードマンや監視カメラはできているが、AEDなどのリスク管理は弱い。
  • 保護者に対して、緊急時にのみ使用とするか。それに同意するかどうか。
  • 以前、体育館で心臓発作で死亡した児童生徒がいたが、AEDを使用しなかった。この場合は、保護者が「子どもは心臓病だった」と言い、問題にはならなかった。
  • 養護教諭もいないのでAEDはまだ設置されていない。
  • 中国の法律で認められていないのに、AEDを売り歩いているメーカーに反発を感じる。
  • AEDに同意する人がいると、使わざるを得ない。
  • AED使用で訴訟になると経緯を調べられる。皆さんは研修を受けているのか。心肺停止の判断が必要。
  • 音声で使うか、使わないか指示がある。機械を見ながら、その場でできる。
  • 例えば、学校の2・3階から落ちた場合は誰が責任を取るのか。校長は責任が取れない。
  • 子どもに何かがあった際、教員がAEDを使おうとしたら、アクセルやブレーキは誰がするのか。校長の判断?
  • 助かったらどうなの?死んだらどうなの?何でもない事のようで大問題。重い問題だ。
  • 運営委員会が決めた場合、文部科学省から派遣されている校長がその決定に従うかどうか。
  • 文部科学省のAEDの取扱いについて、設置国の相違も踏まえ見解を示してもらいたい。 
以上