海外子女教育ニュース

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かけはしセミナー2018(関西帰国生親の会かけはし)(2018年8月号)2018.07.17

関西帰国生親の会かけはしは五月二十五日、大阪市総合生涯学習センター第一研修室において、「人生一〇〇年時代のキャリア・デザイン─二十一世紀を生きるために─」をテーマにセミナーを開催した。関西学院大学学長直属SGU招聘客員教授で同大国際機関人事センター・チーフコーディネーターの久木田純氏が講師を務め、教員等約四十人が参加した。
同会は一九八四年に結成された帰国生の保護者によるボランティア団体で、『帰国生への学校案内《関西》』の発刊をはじめ、海外子女や帰国生への教育支援を中心に活動している。
久木田氏は、国連職員として世界各地のユニセフ事務所に勤務し、退官後は関西学院大学大学院にて国連・外交コースを担当するかたわら、国連フォーラム共同代表、日本国際連合学会事務局長を務めている。
氏は高校卒業後に取ったギャップイヤーにさまざまな仕事を体験し、多くの本を読むなかで「自分の成長と幸せが人類の存続進化につながるような生き方をする」と決め、「人生100年の計画」を立てたと言う。人生の目標を「自分の能力を高めて世界を変える力をつける」「未来を担う子どもたちの発育と教育のために働く」「世界が力を合わせて問題解決できるように働きかける」とし、その実現のために大学院博士課程まで進学してシンガポール大学に留学。ユニセフで働くことを決め、国連職員として社会貢献するに至ったと語った。
そして、現代社会には極端な気候変動、テロや核戦争のリスク、貧富の差の拡大等、かつてない変化が地球規模で急激に起こっていると話し、いまの子どもたちはその中を生きていく運命にあり、「いかに人類が生き延びられるか」を念頭に、教育や仕事、生活について考えていかなければならないと述べた。そのために必要なのは「地球レベルで物事を考える力」「使命感を持ってあきらめることなく最後までやり遂げる力」「多様な世界のさまざまな知恵を力として解決策を見出し、皆が協力するようにする力」と説き、それらを身につけるべく、若い人には世界に出てほしい、満足感のある生きがいを見つけてほしいと締めくくった。
会場からの「挫折しそうなときややりたいことが見つからないときはどうしたらよいか」との質問に、久木田氏は「自分史」を書くことを勧めた。自らをふり返ることで自分のミッションや目標を見つけるきっかけとなり、目標がはっきりしたら前進できると語った。
詳細は9月に発行される『帰国生への学校案内《関西》2019』に掲載される予定。

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