海外子女教育ニュース

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第62回グローバル化社会の教育研究会開催(2018年2月号)2018.01.16

12月1日、62回目となる「グローバル化社会の教育研究会」が聖学院中学高等学校(東京都北区)で開かれ、「法政大学国際高等学校(来年度改名)の改革─グローバル探究コースとIBコース(日本語と英語によるDLDP)の開設」をテーマに、法政大学女子高等学校の教務主任である江川治氏が話題を提供した。
学校教育法第一条に定められた学校として神奈川県では初となるIB校に今年度認定を受けた同校で、江川氏は次年度からの学校改革プロジェクトに中心的存在としてかかわっている。
法政大学には首都圏に3つの付属校があるが、男子校だった他の2校はいずれもこの10年内に男女共学となった。そこで同校では男女共学化を視野に、「受験勉強の必要がなく高大で連携しやすい」という大学付属校のよさを生かした授業改革と国際化に向けた準備を進めているという。生徒の海外研修やICT機器導入なども積極的に行っていく。
「学校改革は教師の改革。評価基準や生徒たちの意識改革を含め、学校全体でやっていかないとうまくいかない」と話し、プロジェクトが立ち上がった2012年からの取り組みについて説明した。
今後の課題としては、「定員(IBコース20人、グローバル探究コース276人)の確保」と「IB教育法のグローバル探究コースへの摂取・融合」「進路の開拓・充実」「教職員の労働環境の整備」を挙げた。特にIBコースに関しては、授業が日本語と英語で行われることから「両言語共に高度な能力が求められるため、入学者は英語のみで行われるDPよりたいへんになる場合もあるだろう」と述べ、生徒が望む学習言語とのミスマッチを心配した。
会場からは「違うコースで学ぶ生徒に一体感を持たせる工夫は用意しているのか」などの質問のほか、「学校改革はやりがいと共に苦労も非常に大きいもの。応援したい」との声が多く上がり、江川氏へのエールと貴重な話題提供に対する感謝のこもった温かい拍手でお開きとなった。

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