海外子女教育ニュース

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帰国子女教育を考える会第77回研究例会を開催(2017年12月号)2017.11.20

「帰国子女教育を考える会」は10月14日、大阪YMCA国際専門学校(大阪市)において、「帰国生受け入れ校の多様な形(専修学校高等課程と通信制高校)」をテーマに研究例会を開催した。大阪YMCAインターナショナルハイスクール(OYIHS)とYMCA学院高等学校、関西インターナショナルハイスクール(KIHS)、NHK学園高等学校が発題し、約30名が参加した。
まず、OYIHSの小林直樹学科長が演台に立ち、学校の特徴について「一人ひとりの違いを大切にする」教育方針のもと、「英語で自信をつけたい」「海外経験を生かしたい」等の目標を持って入学してくる生徒たちのために、五〇%は英語で授業する教育課程を用意しているほか、英語運用能力育成のための「グローバル・ユース・コンファレンス・イン六甲」への参加や海外留学の実施など、英語に特化した専門学校ならではの取り組みを行っていると説明した。1クラス10〜15名の少人数教育を実施し、約85%が大学に進学。帰国生の受け入れは随時可能で現在は10名が在籍していると述べた。
次に、OYIHSと技能連携をしているYMCA学院高校の二宮聡教頭が、通信制課程が生まれた経緯について、戦後まもなく中卒労働者が金の卵といわれた時代に、中学校を卒業して集団就職する若者たちが働きながら高校を卒業できるようにするためだったと説き起こして現在に至るまでの通信制高校の意義を解説したほか、在籍している生徒たちの多様な学校生活について紹介した。
続いて、KIHSの滝本武教育主任が、高校の卒業資格を取得するために、NHK学園高校と共に構築した併修システムを使って「NHK高校講座」を活用していると述べた。また、「生きた英語力を身につけて国際舞台で活躍できる真の国際人の育成」という教育目標を実現させるために日米の高校を融合させた教育を実施。15〜20名の少人数教育を行い、最大週14時間の英語の授業があること、外国人教員をさまざまな授業で活用し全授業の約4割を英語で行っていること、生徒の約2割が帰国生であるほか、約85%が大学に進学していること等が紹介された。
最後に、NHK学園の平田裕副校長が、学園創設以来、生徒のニーズを踏まえ、さまざまな学びのスタイルを創出してきていると話した。「生徒は全地球」というeラーニングやネット学習を開発し、海外でも日本の高校卒業資格を得られるシステムを構築していると述べ、内容等について解説した。
質疑応答では、「技能連携と併修の違い」や「ネット学習」等についての質問が相次ぎ、熱のこもった研究協議が行われた。

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