海外子女教育ニュース

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第10回国際教育センターフォーラム開催(2017年5月号)2017.04.18

3月4日、10回目となる国際教育センターフォーラムが東京学芸大学(東京都小金井市)で開かれ、「海外・帰国子女の多様化と教育の課題」をテーマに、海外子女教育や帰国子女教育に携わる6人の教育関係者が話題を提供し、その後パネルディスカッションが行われた。教育関係者や企業等の教育相談員など100人を超える参加があった。
ロンドン補習授業校とダブリン補習授業校の元校長の江口俊昭氏が「補習授業校の子どもたちへの確かな学びの支援を」、ケルン補習授業校とボン補習授業校の元講師の奥村三菜子氏が「日本語補習授業校と子どもたちをとりまくドイツの今─多様化する『わが家の言語政策』─」、啓明学園中学校高等学校教諭の山下一枝氏と同校初等学校講師の島田かおる氏と、海外子女教育振興財団教育相談員で啓明学園の元校長の佐々信行氏が「近年の帰国児童生徒と教育の課題」、中野区立第三中学校長の斉藤久氏が「中野区立第三中学校における帰国生徒への取り組み」と題した報告を行った。
各氏から一人ひとりの子どもを大切にした具体的な取り組みが紹介されると、その教育に対する熱意に、ときおり会場からは賞賛のため息が漏れた。
続いて東京学芸大学国際教育センター教授の松井智子氏が多言語環境で育つ子どもの言語等に関して講話し、「多様化する海外・帰国子女への教育支援策をめぐって」をテーマに松井氏をはじめ講演を行った6人の教育関係者がパネルディスカッションで意見を交換し合った。
子どもにどのような教育を受けさせるかは家庭の方針が重要であること、言語習得は多様性の尊重につながること、算数・数学等を日本語で学ぶことで学習言語が育つこと、自己肯定感を育むことが大切で、グローバル人材とは「人の話を聞き、考えをまとめ、相手にわかりやすく伝えられる人」ではないか等の話が聞かれた。
充実した内容に、会場からはさらに詳細について問う挙手が続き、盛況のなかでの閉会となった。

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