| 月刊誌『海外子女教育2008年3月号』より バンコク日本人学校(2008年1月現在) タイ 微笑みの国の首都
バンコクは1年中暑く、11月からほんの少しだけ涼しくなるが、ほぼ1年中半そでで生活できる。市街地には高層ビルが建ち並び、中に入ると寒く感じるぐらいどこでもエアコンが効いている。道路の渋滞が激しく、すいていれば10分で着くはずのところがときには2時間かかることもある。生活からは、地球温暖化対策がとられている感じはあまりしない。 街の中心部のスクンビット通り沿いのマンションには多くの日本人が住んでいる。いろいろな国の食材が手に入り、日本食レストランも数え切れない。タイ語が話せないと日常生活で多少不便なこともあるが、日本よりも簡単に運転手や家政婦を雇うことができ、便利に生活できる大都市である。 現地の教育環境 バンコクに住む在留邦人は約3万2000人。本校には小・中学部児童生徒合わせて2400人以上が通い、ここ数年、毎年100人のペースで増加し続けている。また2009年4月には、タイで2校目となるシラチャ日本人学校が開校する予定である。現在、補習授業校はシラチャとチェンマイとプーケットにあり、本校教員が積極的に巡回指導や教育実習を行っている。 タイでは義務教育段階の現地校にはタイ語を話せないと入学できないが、バンコクには本校以外にもたくさんのインターナショナルスクール(幼・小・中・高)があり、日本人の小・中学生も多く通っている。また、08年4月より日本の私立高校も開校する予定である。 確かな学力をはぐくむ教育活動 本校は小学部・中学部をあわせ持つ最大規模の在外教育施設として最も歴史が古い。タイの私立学校法に基づく私立学校としてタイ文部省から正式に許可されているとともに、日本の文部科学省が定める「学習指導要領」に準じた教育課程を編成している。 本校では授業時間を十分確保するために、小学部5年から中学部2年までは月1回、中学部3年では月2回の土曜登校日を設定している。 小学部では情操教育に力を入れ、全学年に音楽科の専科教員を配置している。また小・中学部間のスムーズな接続を目指し、07年度より小学部5年で理科・図工・家庭科に専科教員を配置し、6年では教科担任制を導入して、より専門的な学習指導を展開している。そのほかにも小学部3年以上で「総合的な学習の時間」に英語のネイティブスピーカーが週2時間、英会話を指導しているが、その授業にも中学部での英語指導経験を持つ教員が加わり、中学部の英語科とのつながりを考慮した指導が行えるようにしている。 中学部においては1年生の数学科で「少人数指導」を導入し、基礎・基本の定着と個に応じた指導に力を入れ、学力の向上をはかっている。来年度は2年生にも拡大する予定である。 また本校では小学部1年から「国語特別指導」を行い国語の指導に力を入れているが、タイ文部省より義務づけられているタイ語の授業も小学部1年から週に1時間実施している。さらに、全学年の年1回の交流学習会や、チェンマイやスコータイへの修学旅行を通して現地校との交流も積極的に行っている。中学部ではタイにおける日本のODAの現場や現地企業を訪問学習するなど、現地理解教育にも力を入れている。また施設・設備も充実しており、全校で活用するITルームは4教室、さらに、50メートルプールを有し、一年を通して体育の週1時間を水泳の授業にあてている。 今後も、明るくたくましい国際性豊かな子どもの育成に取り組んでいきたい。
現地名称 Thai-Japanese Association School URL http://www.tjas.ac.th 児童生徒数 小=1923人 中=491人 |