| 月刊誌『海外子女教育2007年5月号』より ブラッセル日本人学校(2007年2月現在) ブラジル
ベルギーの人口は1000万人ぐらい。ヨーロッパの中心に位置し、地形は比較的平坦で、国土の面積が関東地方ほどの小さな国である。 首都ブリュッセル市内にある中世城壁跡のリングの内側には、かつてのギルドハウスに囲まれていた広場(グラン・プラス)や市庁舎、王宮など中世のたたずまいを残す街並みが広がる。一方その外側には、EU本部やNATO本部、凱旋門、広大な公園などがある新市街地が森へと続いている。新市街地では、近年のEUの拡大に伴って、国際化・近代化がいっそう進んでいる。 恵まれた自然環境、行き届いた社会保障のもとで、市民はゆったりと堅実に生活を送っている。 ブリュッセルの在留邦人は、ベルギー全在留邦人の64パーセントを占め、4276人(2006年)を数える。 現地の教育環境 ベルギーの公用語は、フランス語、フラマン語(オランダ語の一種)、ドイツ語の3つである。ブリュッセルでは、おもにフランス語とフラマン語が使われている。 現地校には、国公立、私立、カトリック系、ベルギー文部省管轄外など各種の学校があり、ブリュッセル市や周辺では、主としてフランス語を使う学校とフラマン語を使う学校とに分かれている。国際学校としては、インターナショナルスクール、ヨーロピアンスクール、ブリティッシュスクールなどがある。 義務教育期間は、6歳から18歳までの12年間。現地校や国際学校の多くには、留年制度がある。また学校の選択権は保護者にあり、希望する学校に入学することができる。 現在、日本の義務教育に相当する年齢の日本人子女数は、1059人で、日本人学校在籍数が350人、補習授業校が181人、現地校、国際学校のみは、528人となっている。 国際性を培う教育の推進
本校には、全日制日本人学校と補習授業校が同居している。1974年に補習授業校が、その5年後に日本人学校が開校した。その後、日系企業の増加などに伴い児童生徒数が増え、現在に至っている。 日本人学校では、国際性を培う教育として、英語とフランス語の会話を学習する「外国語教育」と、交流学習や校外学習等による「国際理解教育」の推進に力を入れて取り組んでいる。 【英・仏語会話学習】 小学部1・2年生は、現地の人々とかかわる学習が必要なので、生活科で全員がフランス語を学ぶ。小学部3年〜中学部は、英語とフランス語のどちらかを選択する。小学部4年までは毎日20分、4年生以上は30分学習する。英語4人、フランス語3人のネイティブスピーカー講師が10人前後のレベル別グループで指導している。 【交流学習】 各学年が年に2回以上、現地校や国際学校、大学等の児童生徒や学生との交流を行っている。毎年、学校を変えて行う学年や、同じ学校・同じ子どもたちと継続して交流する学年、互いの文化を紹介し合う学年、数学・英語等教科を決めて交流する学年など、方法や内容は各学年の交流目的によって異なる。日々学んでいる会話授業の成果が生かされるときでもある。 【校外学習】 ベルギーや周辺国には素晴しい文化施設や史跡がたくさんあるので、発達段階に合わせてこれらを見学したり調査したりする学習を取り入れている。また、浄水場や消防署、マルシェ、老人ホームなどベルギーの人々の生活を知ることができる社会施設の見学学習も取り入れている。 【その他の活動】 国際音楽会や地域のお祭りへの参加、全日制・補習校PTA主催によるマロニエ祭の開催等を通して在留邦人や現地の人々との交流を深め、国際的な視野を広めている。
現地名称 The Japanese School of Brussels URL http://www.japanese-school-brussels.be 児童生徒数 小=292人 中=58人 |