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オスロ補習授業校(2001年12月30日現在)
ノルウェー
ノルウェーというと、何をイメージするだろう。オーロラ、ヴァイキング…それともいまや日本のスーパーでも出回っているサケやサバの産地? ノルウェーの面積は日本とほぼ同じだが、人口は約450万人、首都オスロでも約50万人に過ぎない。国土の約9割は森や湖、山で覆われており、オスロから車で約1時間も走ると、いたるところに大自然が太古のままに横たわっている。冬には多くの動物が山から郊外の住宅地にまで下りてきて、「今朝ね、家の庭にヘラジカが来たよ」といった会話が普通に交わされる。 また、この国は昔から造船や海運で世界的に知られていたが、たいへんな工業国でもあり、いまでは世界有数の産油国(石油輸出量は世界第3位)としても有名だ。北海に面したスタバンゲルという街に行くと、世界中から石油産業に従事する人々が集まっており、ノルウェーが世界とつながっていることを肌で感じることができる。 現地の教育環境 ノルウェーの小・中義務教育は10年間で、6歳から始まる(1997年改正)。日本のような高校・大学入試はなく、公立の学校は小学校から大学まで授業料が無料。したがって、ノルウェーに「塾」ということばは存在しない。 現在、企業の駐在員、大使館職員の子どものほとんど(18人)が月曜から金曜までインターナショナルスクールに通学している(ノルウェーの小学校に通学しノルウェー語で授業を受けている子どもが1人いる)。 インターナショナルスクールのクラスはキンダーガーテン(3歳)から国際バカロレアコースまである。英語が十分に話せない子どもにはESL(English as a Second Language)のコースが一般の授業とは別に設けられており、多くの日本人子女は同コースに入っている。 このほかオスロには、フランス人学校、ドイツ人学校が全日制の学校としてあり、補習授業校としてはオランダ人補習授業校もある。
日本とノルウェーのかけ橋 ノルウェーには約500人の日本人が住んでおり、約半数がオスロ周辺に集まっている。本校は1973年に設立され、駐在員の子どもと、ノルウェーと日本の両方の文化を持つ子どもが混在した形でスタートした。小1から中3までを5クラスに分け、毎週土曜日の午前に国語と算数・数学が行われている。 学校行事としては遠足、運動会、クリスマス会などがあり、子どもたち、父母、先生がともに楽しんでいる。特に運動会は、子どもの数が少ないことから、父母が参加する種目が多くあり、気がつけば子どもよりも親の方が夢中になって走り回っているのも小規模補習校ならではの光景である。 このように家庭的で明るい本校だが、問題がないわけではない。1つは児童生徒数の減少である。かつて約40人いた児童生徒も近年の企業撤退の影響でいまや24人になった。もう1つは教員の確保である。日本人が少なく、しかも週末の家族との時間を大切にするこの国で、毎週土曜日に本校の先生を引き受けてくれる人は多くない。 ほかにも大小さまざまな問題があるが、学校運営に当たってつねに「子どもたちにとって何が大切か」を考え、父母と先生が一丸となって解決をはかっている。校庭で仲良く遊び回る子どもたちを見るにつけ、彼らがいずれノルウェーで、日本で成長し、そして世界で羽ばたくようになるかと思うと、小さな本校がノルウェーと日本を結ぶ大きなかけ橋となっていることを確信する。
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